P R O J E C T 6 2 9 #3
f e r t i l i z a t i o n

プロジェクト ロク・ニー・キュー/ 3 /
ファーティリゼーション


2003.6.27.(fri)〜7.2.(wed)
1:00pm-9:00pm

in フェスティバルゲート内 新世界アーツパーク
3F【Art Theater dB】
4F【remo】【cocoroom】
8F【BRIDGE】
入場無料

MAP
FLOOR MAP

powerd by
188 + アサヒ精版印刷株式会社 +
fondesign + z'est

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協 賛
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株式会社 創美
モリサワ
株式会社メイワ、ターナー色彩株式会社


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協 力
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大阪コミュニケーションアート専門学校
堀江ジャンクション、cocoroom
三和林業、川崎屋


お問い合わせ:
mari@188.jp





629とは、関西のデザイン業界の
頂点ではないかもしれないが、中心である。


昨年、一昨年と、初夏の大阪でものづくりに対する衝動を放った『PROJECT 629』。その第三弾が、今年もまた始まります。テーマは“fertilization(受精)”。個々の熱い想いとパワーを、押したり引いたり混ざったりぶつけ合いながら、強く結合してひとつのモノを創りあげるチカラ。その無限大に拡がるクリエイターたちのチカラを、ガツンと結びつけてみようと思っています。アートディレクター東 學を筆頭に、関西のクリエイターが真剣勝負でアートに挑む。 人と人、クリエイターと作品、作品と作品などが出会う本気の遊びを、どうぞごゆっくりとお愉しみください。


●3F【Art Theater dB】
オリジナルムービー 『I RO HA NI O E DO』を上映。写真あり、グラフィックあり、イラストあり、クレイアニメありの“色の世界”が、1本のムービーとなって、ミニシアターを色濃く満たします。

●4F【remo】
『いろは障子』を展示。コピーライター・村上美香の“いろはことば”に、10名のゲストアーティスト&629レギュラーアーティストが“いろは絵”を合わせて、47枚の歌留多遊びが始まります。

●4F【cocoroom】
浮世絵師・東 學が『天妖シリーズ』を屏風絵で展開。大人の遊場ならではの、艶めく時間をお楽しみあれ。

Ex. Producer:
北口裕康(188

Producer:
築山万里子(asahi seihan)

Creative Director:
村上美香(188

Art Director:
東 學(188)

Director:
タニオカシゲキ(z'est
初田隆正(fondesign)
半浦哉子(188
杉野功太郎(asahi seihan)
安倍真弓(asahi seihan)


artist & staff:
AKASHI(BUGZ SOUND FARM)、秋丸敏哉、東 學(188)、東佳子、東庸介(188)、安倍真弓(asahi seihan)、アヤ、石上友美(PESCE MAISON)、石森智之(conbinart)、伊東かおり(伊東俊介写真事務所)、伊東俊介(伊東俊介写真事務所)、今田完吾、今田修二(RHINOCEROS)、岩口亜希子、上田バロン(FR/LAME MONGER?)、ウタコ(indias)、岡田忠幸(basil)、岡村忠英、萩野奈津美、奥野千明(Chiaki*)、小倉信行(D-FLITS)、金井勝(アソシエイツ)、北口マンタロウ(188)、木村耕平、木村泰子(板倉デザイン研究所)、黒田武志(sandscape)、KENICHIRO(SLEEP)、KOTARO(BUGZ SOUND FARM)、CONYA(CONYA Photo Office)、才村昌子、佐々木理恵(188)、澤口 民都(graphic groove)、須川まきこ(広告丸)、杉田悦朗、 祐成美代子(avst)、鈴木一三子、 タカミ、 高橋善丸(広告丸)、 田中 映(188)、田中真悟(Sony Music Communications)、田邊亨佳、タニオカシゲキ(z'est)、樽谷菜(asahi seihan)、丹野可奈子、築山万里子(asahi seihan)、ツボイヒロム(graphic groove)、出口光太郎、TESSHU、仲里カズヒロ(studio POOL)、長野訓子(atelier nico)、中村真由美(柳生写真事務所)、ナナ、奈良澤美恵(奈良澤事務所)、成瀬孝一(asahi seihan)、鳴海姫子、ニシムラテツオ、西山明江、HASSY(SLEEP)、初田隆正(fondesign)、初田智恵子、林百合子、HARIO!?(HARIO!? OFFICE)、HANCO(188)、深川和美、福田拓(studio 拓)、藤井希容子、藤江涼子、本田かな、まえだゆか、松田ゆうき(odeon)、MAD BARBARIANS、村上登志彦(奥脇スタジオ)、村上美香(188)、MOKE、柳生博之(柳生写真事務所)、山脇多佳代(188)、REN(asahi seihan)、綿谷登、渡邊一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)、渡辺真希子(50音
順)


【動  機】
3回目の629。本気でものづくりに向き合うチャンスとなったこのプロジェクトに、今年はどう向かっていくのか。個性を独走させる場でもなく、単なるグループ展でもない。1+1は2にはならないチカラ。個々の熱い想いとパワーを、押したり引いたり混ざったりぶつけ合いながら、強く結合してひとつのモノを創りあげるチカラ。その10にも20にも無限大にも拡がる可能性にチャレンジするという、新しい試みから始まった。場所を大阪の象徴・遊技場の原点とも言える新世界に移動。

【テ ー マ】
fertilization=受精。人と人、クリエイターと作品、作品と作品などが集結し、インパクトの強い大きな個体を創る。本気で遊ぶ、集合体。創造物発生の第一歩。意識の合体。チカラの結合。

【予定内容】
場所は新世界にあるフェスティバルゲート。大阪市の事業〈新世界アーツパーク事業〉の施設である「Art Theater dB」と「remo」、「BRIDGE」の3フロアを会場とする。映像設備の整った「Art Theater dB」では、ミニシアターを演出。メインプレゼンテーションとなるオリジナルムービー 『I RO HA NI O E DO』を上映する。エグゼクティブプロデューサーの北口裕康制作のオリジナル脚本に基づき、東 學のアートディレクションものと、各ディレクターが分割された各シーンを担当。写真あり、グラフィックあり、イラストあり、クレイアニメありの世界を、いろんなアーティストとコラボレートしながら制作し、最終的には1本のムービーに仕上げる。昨年に引き続き、音もオリジナルで制作。映像や音楽を本職としない関西のクリエイターたちが、デジタル映像の世界で新たな挑戦をする。また「remo」には、48枚の『いろは障子』が登場。「いろはにほへと…」のそれぞれの文字を頭文字に、コピーライター村上美香が“いろはことば”を制作。そのことばを参加アーティストたちがオリジナルフォントでタイポグラフィで見せる。また裏面にはことばからイメージしたビジュアルを、裏面の格子状の障子の世界で表現し、ことばとビジュアルの融合した1枚の障子を創り上げる。今年はこれらの作品を集めた188ページからなる『629 BOOK』制作というビッグ企画を、プリンティグディレクター築山万里子プロデュースによりおこなう。また昨年に引き続き、参加アーティストがそれぞれオリジナルで制作する『フライヤー大作戦』も実施。広報活動も雑誌、新聞などメディアを広げてアピールしていく。6月29日のレセプションパーティでは、一夜限りのライブを開催。HANCO率いるVJも、DJとだけでなく生の音楽とコラボレートし、音と映像の異空間を創り出す。大盤振る舞いの生ビールや女性スタッフの手作り料理も加わった心地よいひとときを、夏の始まりのビッグウェーブとして計画している。


2003_629 fertilization_Producer DAYS ・・・ Mika Murakami@188.jp

629#3
629、3年目の道のり。


2003.1.13(mon)

充電から、放電。

去年の629が終わって、結局、半年、何にも考えられなかった。
オフ、という時間がどうしても必要だった。
だけど、新年はあけた。
「そろそろ・・・」まんちゃん社長も、万里子も、学さんも、
何にも言わないけど同じように思っていた。
即決。通称、トップ会議。
去年の反省点から、今年のアイデアラッシュまで。

気がついたら午前3時。
629が走り出す。

2003.1.14(tue)

タニオカ、拉致 !!

「私たちは頂点ではないかもしれない。
だけど、動きつづけている限り、台風の目の、その中心である」。

これは、去年の629が終わったあとに、
エグゼクティブ・プロデューサーまんちゃん社長が
かかわってくださった全ての方への感謝を込めておくったメッセージだ。
そして、今日。その台風一過を熱い眼差しで注目してくれた、
一人の男を3Fこたつルームに呼び出した。
かなり、びびりながらも、自転車を走らせてやってきたのは
デザイナー、タニオカシゲキ
「今年の629をディレクターとして動かしてみないか?」。

・・・本日も、気がついたら午前3時。拉致成功。

2003.1.17(fri)

唯一のルール。

706というVJを中心としたイベントを覚えているだろうか。
3面スクリーンを使って、
HANCOグラグル、FON初田、スカッドロン九門
4組のVJが競演したクラブ系の特別企画。
これ、ほんまに立ち上げ当初から、波乱続きやった。
なにがあったかは、去年の日記を見てもらえばわかるのだけどね。
後輩たちの経験値は格段に上がったはず。
今年は、その力をメイン企画において発揮してほしい。ということで、
今年は、実行部隊の核となる
ディレクターチームを結成することにした。
メンバーは、コウタロウ、FON初田、HANCO、マユミ、そして、
拉致ほやほやのタニオカ。
「核の人数が多くなるということは、
つまり意見が合わなくなる、ということです。
それは当然です。思ったこと、疑問に感じたこと、賛成できない意見、
よくわからない判断・・・それを腹に溜めたまま会議を終わらせない。
これが629企画会議の、唯一のルールです」。
話し合って、話し合って、話し合って、話し合って、
必ずその先の光を見つける。必ずその光は見つかる。

午前3時がよっぽど好きなのだろう、今日もやはり、午前3時。

2003.1.24(fri)

会場、決定(ほぼ!)

188のこたつルームが引越しのため、本で埋もれているので
今日の629会議は、学さんのアトリエ。
まず、タニオカ&初田の両デザイナーから、
629コンセプトブックの提案があった。
40ページにもわたる大型企画書になってて、びっくり。うれしい。
629とは何ぞや、と核となるワードや過去の作品、
実績をきちんと整理して、
クライアントやスポンサーに提示していこうというもの。
続いて、先週から1週間で、会場を探しまくってくれた
ディレクターチームからのプレゼンテーション。
本気で探すと、こんなに面白いスペースが出てくるんだね〜。
日本橋の電気屋街にひっそりとあるミニシアターや、
堀江の廃墟、南港あたりの倉庫ギャラリー、千日前のキャバレー・・・
おもしろい、おもしろい。
そして、ある場所にみんなの目が止まった。
昼間に視察してきたコウタロウとマユミが企画書までつくって、
興奮気味にプレゼンテーションしてくる。
・・・おおおおお。
めっちゃええやん。
しかも、その場所の内装は188の改装をやってくれる
維新派チームが手掛けたとこ。
なんか、縁を感じるしね。値段もなんとか頑張れる。
スケジュールもいける。決まり!ここ!場内一致。

・・・どこやねん、って?まだ、内緒。

2003.1.25(sat)

初心。

夕方SUMISOのマネージャーちあきのところに行く。
去年、本当にいっしょに629をつくってきてくれたちあきに、
ちゃんと今年の意向を伝えたかったから。
SUMISOの今日は何にもなかった。
白くて、広くて、ガラ〜ンと静かで。
ぶるっとするぐらい壁は冷たく、アスファルトは硬い。
この空気、この匂い、この感じ。
はじめてSUMISOを訪れた去年の冬を思い出していた。
何にもないところから、はじめるよ、というあの日を思い出していた。
ちあきに誇れる、629に今年もしようと、心に誓う。

2003.2.13(thu)

インプット。

b b s 形式と、コラム形式は、
どっちが文章を書きやすいかというと、
やっぱり b b s 形式なんですね。
コラム形式はなにかしら、考えてしまう。
b b s でお気楽に書いて、お気楽にアップするのが好きだなあ・・・と、
プロデューサー日記をさぼっていた言い訳をまず・・・。
ただ、表サイトには見せなかったけど、
裏サイトはちゃんと動いているのである。
しかも、エライコトになってしまっているのである。
アタシがかなり頑張らなくてはならない状況に
なってしまっているのである。
アタシはパリに旅立って、その後は、ががっと本1冊つくって、
今年の前半はそんなかんじで、629は後輩たち、がんばれよ、と
わりと気楽でいたのである。実は・・・。
せやのに・・・。どないしょ。
このあいだの金曜日の会議、えらい早く決まったよな。
ようするに私がすっごい頑張るって案に満場一致したてことやん?
ふわあ。プレッシャー感じるわあ。
で、やはり。インプットが足りなさ過ぎると思うわけである。
今の私にはインプットが浅い。弱い。ダメ子だ。
で、やはり。インプットの濃い旅が必要なのである。
モンマルトルでアメリなのである!!!

2003.3.3(mon)

おおパリ。

パリに行ってきました。仕事3%。インプット97%。
ずっとひとりだったので、ずっと、自分と会話していました。
ポンピドゥに5時間いたり、街角の教会に吸い寄せられたり。
今日の行動を、今日、自分だけで決め、自分だけで動いてみました。
明日の行動の予定は立てますが、眠りたいだけ、眠ってみました。
フランスパンより、お粥を1人分つくって食べました。
そういう、ひとりの、贅沢な時間でした。

2003.3.7(fri)

進んでいるぞ。

旅行中に2回抜けたので、ひさしぶりの629会議。
まだテンションが戻れずにいるのだけど、
ちゃんと進んでいることが
うれしかった。まんちゃんはシナリオに悩み、完成させ、
それを学さんが絵コンテにどんどん落としていっている。
普段は、私が100回ぐらいお尻たたいても、動かない奴らなのに、
自発的に「打ち合わせ」を重ね、アイデアを重ねている。
今日は、音チームの、てくさんとアカシくんが、
音のサンプルを持ってきた。
今回からは映像ディレクターチームに、岡やんも参加している。
いい感じで進んでいるように思う。

2003.3.20(thu)

テンションあげて、
いきましょー。

629会議。すっかり、顔なじみになったメンツ。
しかし、まあ、この9人。まじで連日超多忙。
だから弱音はけない。眠いなんて、いってられん。
はい、テンションあげていきましょー!!!
コウタロウが叫んで、みんなが、うおおおおと答える。
無理矢理にでもテンションあげる。あっという間に、あと3ヶ月。
どうだろうか。今年も、629ならではの
「艶のある忙しさ」が、ちゃんとめぐってきているだろうか。
今年は、作品づくりに突入するまえの会議が
ひじょうーに多くなってるから、
みんなしんどい部分もいっぱいあるやろけど、
ちゃんと時間をあけて出席してくれる。
すごいメンツだ。誇りに思う。

2003.3.23(sun)

3連休まず。

田舎から、春いちごが届いた。
なんの着色料もないのに、真っ赤に熟れたいちごの粒粒をみてると、
素直にすばらしい仕事だと、感謝する。
春いちごに誘われて、野山を歩いてみたい気分にもなるのだけど。
ひきこもり仕事を続けている。もう3月終わりだもの。
4月になったら私、作品づくりしなきゃ・・・。
4月になったら、室生村にでもいって、のんびり、山々を長めながら、
ひねもすのたりのたりと文章をしたためてみたいなあ。
とはいえ、文章なんぞは、
そんな美しい環境のなかでは生まれないのである。
なにか抑圧された都会の真中の方がよいらしいけど。
でも、ああ、レモンをがりりと噛まねども、
いまだ哀歌生まれず・・・のたりかな。

2003.4.17(thu)

自分を待ってやる。

ここのところずっと、コトバを探している。
今年の629のグラフィック部門は、
「コトバ」がとっても重要となのだ=
私のプレッシャーはかなりのものだからね・・・
自分からいま、なにが出てくるのか、
探していると言うか、待っている。
待つのが苦手な私はいらいらしている。
人を待つのも苦手だけれど、
自分を待ってあげることなんてもっと出来ない。
いつまで待てばいいのかわからないから、いらいら
。かといって、パソコンに向かってなければ不安だったり・・・
仕事してるほうが、ラクちんだ!!と思ったりね。
産みの苦しみってやつですね。
なので、夜は気分転換に遊びに行きました。
大阪にもう何年も住んでいるのに、造幣局の桜をはじめてみた。
満月のきれいな夜だった。

2003.4.18(fri)

縛り、である。

ここでいう「縛り」とは、
東 学さんの緊縛な世界とは関係ない。
「縛り」を持つこと・・・
これが、今回の629の挑戦なんだと思った、という話である。
このごろ、若いアーティストの作品をよく見るチャンスがあって、
で、それがどれをみてもおもしろい。
とってもパワーがあるのだ。
だけど、彼らの作品をシゴトに生かすときに、
とたん、つまらなくなる。
なにか規制を与えると、萎縮して、つまり全然使えない。
そこが、プロとアマの違いなのかなといったら、
やっぱり、そうだと思うのよ。
私たちはプロである。で、629はプロの集団なのである。
今回の作品は、例年に比べて、「縛り」がかなりあって、
自由度でいえば、低い方だと思う。
これを「規制ばっかりでつまらない」
「私の表現が全然できないわ」なんて思うのは、
とんだ勘違い野郎である。
縛って、縛って、縛って、それでもピュンピュン飛び出してくる、
濃いイイイ〜〜クリエイティブの力。
それを、今、私たちの世代がちゃんとやってけば、
学校卒業したてのアーティストの卵たちも、
もっと未来を持つだろうし、
デザイン界はおもしろくなるんだろうね。

どうですか?

2003.4.19(sat)

艶のある忙しさ。

昨日の晩から、奥・琵琶湖までロケ。
ソプラノシンガーの深川和美ちゃんのコンサート用の写真撮影のため。
まだ桜が満開で、早朝6時の静まりかえった朝の桜並木と、
ピンクに染まった湖面は形容しがたい美しさだった。
午後からは予報どおり雨。
京都の清水寺でやってた、
アーティストの大巨匠・高橋 榮さんの展覧会を見に行く。
6時ぐらいに帰ってきたら、
タニオカくんが映像を見せにやってきて、
そのあと、初田くんが出来た手の障子のサンプルを担いでやってくる。
わおわお。
あの、「艶」のある忙しさがもどってきた。
629とは、こんな感じなのである。

2003.4.20(sun)

しとしと雨。

ザーザー雨がいちばんすきなのですが、
しとしと雨でもマル。
気持ちがしっとりと潤ってきて、しっとりといい気分になって、
いいコトバが生まれてきそうになる。
朝ごはんを買いに行って、朝10時。
すでにパソコンに向かってコトバを紡いでいる私。
いい感じだ。

2003.4.25(fri)

言葉が、
遊んでくれはじめ。

今回の629、メインプレゼンテーションのひとつは私、
村上のコピー。
言葉を紡ぐのは大好きだけど、個展なんてしたこともない私が、
これだけの大きな舞台で言葉をプレゼンテーションしていくには、
かなりの勇気がいる。
自分のなかから、今、何が出てくるんだろう。
何を面白がれるのだろう。
どんな衝動を、消化して、相対化していけるんだろう・・・。
そんなことを、とりとめもなく思ってた。
トーンが見つからない。何でもよすぎて、何も、とっかかりがない・・・。
あせる。じりじりと、あせる!!
そんなとき、コピーライターの後輩、
まゆみの言葉がひとつのきっかけをくれた。
「いろはカルタ、楽しみです」・・・
そうかあ、いろはカルタやったんやなあ。
遊びなんやもんね、ゲームなんやね。
なんか、じめじめしてわけがわからない詩〜みたいな世界じゃなくて、
カラっと明るくて、ぶっすりと切れ味がよくって、
たっぷり毒を持った、そんな大人のカルタをつくればいいのね!!
で、さっそく「い」からつくり始めて見る。
過去につくった言葉も混ぜ込みながら、
辞書を片手に、思いつくままかいてみる。
う〜ん、「ろ」から始まる言葉・・・えっと、ろくでなし、
ロックンロール、ろくろくび、ろーたりー・・・う〜ん、う〜ん。
もっと色っぽい言葉はないか。もっと毒が盛り込めないか・・・
う〜ん、う〜ん・・・。ワープロをカチャカチャ。
変換、変換、変換。ひらがな、カタカナ、漢字。
明朝、ゴシック、ゴシック、明朝・・・
目の前でいろんな言葉遊びが生まれていく。
国語辞典、ネーミング時点、逆引き事典。
机の上の難しい顔した辞書たちも、こぞって私に協力体制をしいてくれた。
数字、電話番号、時計の針、外国語、外来語、ざざざざざ。
いろんな言葉がからだに流れ込んでくる。
ああ、いたずらっこで天邪鬼な私の中の言葉たちが踊りだす。
たのしい、たのしい。できる、気がする。

2003.4.26(sat)

3周分、書くのだ!!

ということで、調子づいた『いろは言葉』。
ちゃんと練って、ちゃんと選びたいと思ったので、
自分に課題をかした。
いろは〜の47の頭文字からはじまる言葉を、3周分つくる。
つまり47×3。
今は、ものすごくやれる気がしている。

2003.4.28(mon)

海に、帰る。

言葉を紡ぐ旅なんぞ、してみたかったりするのだけど、
そんな、しっぽりした時間もないし、天気はいいし、
母のことも気になるし、
で、ゴールデンウィーク前半、頭をからっぽにするために因島に帰る。
何年ぶりかに、父の畑にいった。
父といっしょに畑をした。ぷうんと、ハウスのもわんとした春の匂い。
ひばりの声。広島カープのディゲーム中継、
広島ラジオから流れる広島弁。
24時間の街を離れて、空が時間、海が時間、の島に帰る。
私の海がある。
ときどき、私は、ここに帰らなくてはいけないようになっている。
大きな深呼吸をする。

2003.5.11(sun)

百人力。

47枚の『いろは言葉』が3集分、完成した。
3集分のなかから、1本ずつを選ぶ作業をこれからしていく。
学さんと私のなかではあらかた選んだのだけど、
今回は、女という目線がほしかったから。
どきどき。
まりこがじっーと、コピーを読み始める。
食べ物においては、即座にきゃあきゃあ反応するこの女が、
今日は黙って読んでいる・・・
わお、こわ〜。どっちや、どっちや、だいじょぶか?
私、ぴんとけ〜へん、言われたらどないしょ・・・。って。
知らんぷりしながらもびびってた。
しばらくして、「読んだー。美香ちゃん、すごい。おもしろいよー」。
・・・この人はいつも、私に百人力の自信をくれる。

2003.5.12(mon)

合宿、はじまる。

今日から、「合宿」が始まるらしい。
「合宿」なんとステキな響きではないか!!
映像チームは、全体的にちょっと押し気味ということで、
泊り込みで今日から気合を入れなおして、
じゃんじゃん創っていくらしい。
なんだか、ちょっと遅くはなったかもしれないけど、
ちょっとずつ、629名物『艶のある忙しさ』が、
帰ってきたんじゃないだろうか。
ドキドキ、してきた。

2003.5.13(tue)

7人のおんなAD。

47枚の『いろは言葉』が完成した。
うむ、自分で言うのもなんですが、なかなか、色っぽい仕上がりだ。
むぷぷ。その、色っぽい仕上がりを、より色っぽくしてもらいたくて、
今回は、629のゲストに、女性ADを7人、迎えることにした。
写真家・本田かな、伊東かおり、
グラフィックデザイナー祐成美代子、松田ゆうき、木村泰子、
セルフポートレートを得意とする奥野千明、
イラストレーター須川まき。
今日は、オリエンテーション含め、顔合わせをさせてもらったのだけど、
188事務所に、これだけの女性が集まるってのはなかなかない。
それだけも、わくわくとした華やかさがある。
マリコから、全体の主旨説明。
それから、完成したばかりのぶあつい48枚の
『いろは言葉』を1冊ずつ、配る。
みんなにお披露目するのは、これがはじめてだ。それなりに、
どきどき。
でも、どこかで開き直っているというか、肝が据わってきたというか、
あれだけ自分のなかで選考していったコピーなんだから大丈夫、
という自信があった。
めずらしく築山社長もきてくれて、コピーをちらちらめくっている。
「俺はいろんな恋をしてきた男やからなー、ようわかる。おもろいわ!」。
タコ社長のタコ発言(笑)。
紡いでいった47の言の葉が、私の手元から、今日、旅立っていった。

2003.5.14(wed)

エントリー、
はじまる!!

さっそく、女性ADたちからエントリーが入ってくる。
47枚の『いろは言葉』から、
自分が絵にしてみたいものを選んでほしいと伝えてあったので・・・。
1番のエントリーは、最年少・木村泰子。
「はやいもの勝ちだと聞いたので・・・」と、
わりと毒気タイプの1本を選んでくれた。
しばらくして2番目のエントリー、祐成美代子。
特別に響いた1本を選びました、ということで、
私の中でいちばん最後に生まれたその言葉を
彼女におねがいすることにした。
3番目のエントリーは、松田ゆうき。
彼女は、ひらがなの言葉を使ってみたいということで、
ひらがなだけで書かれたものを選んでくれた。
こうやって、言葉たちが、また、違う女性たちのところに飛んでいって、
彼女たちがそれに向き合い、眺め、考え、絵をつくっていく。
こんな楽しいことないんちゃうのん。

2003.5.18(sun)

夢雲へ。

ちょっと休憩。
智恵子と室生村の夢雲へ脱出する。
ああ、おいしい空気、おいしい時間。
ほうー、っとなるね。
家出のつもりが、野菜ばかり買っている私たち。
いい子だよな、まったく。
女主人のやまわきさんが、夜、私に言った。
「美香ちゃんもうちで作品だしてみなさいよ。学さんとの二人展。
そうしましょう、やってごらん」・・・。
いままでになく、すう、っとやれる気がしていた。

2003.5.26(mon)

映像・・・むむむ!?

今日から万里子と東京2DAYS。
ある大きなホテルのリニューアル企画のシゴトなのだ。
ちょっとびっくりするぐらい規模でかい。
ほええ。やることだらけだ。
まあ、なんとかなってんだろうなあ。
それにしても今年は前半戦がきついよ。
いつも629にむけて体を開ける余裕はあったんだけどなあ。
年末の第九までまっしぐらってか・・・?
いやいや、ちゃんとサボるよ。遊ぶよー。

2003.6.2(mon)

親しらずなワタシ。

手術だ。
今朝から、親しらずの・・・。
恐い。恐い。恐い。大阪歯科大学病院。
こどものような先生がワタシを囲む。
ふうう、不信感でいっぱいだ。
麻酔で口がびろ〜んとなってから約1時間。
無事終了。ふう。
終わってからがしんどいとは、このことか。
629しばし休戦。
後輩たちよ、任したぜ!!

2003.6.3(tue)

生ビールです、
今年も。

恒例の生ビール会議です。
629にはこんな会議もあるのだよ。
いつもの黒門市場の酒屋の大将、山田さんに来ていただいて、
田中映ビール隊長と共に会議。
さすがに3年も続けると、要領がいい。
今年はちゃんと厨房スペースがあるから、わりと楽かな。
去年はスミソの階段があがれなくて、クレーンを手配したよねー。
ともあれ、暑くなってきました。
今年もやっぱり、生でしょう!

2003.6.4(wed)

コラボT、つくるよ。

今回の629Tシャツはちょっとスゴイかもです。
2年目続投のTシャツ番長タカマサのプロデュースにより、
刺繍家の長野訓子ちゃんと
629アーティストたちのコラボをやってみよう、ってことだ。
訓子ちゃんはワタシも大好きな作家。
京都の個展では、金魚の刺繍入りのTシャツとか
帆布のボストンバックとかを衝動買いした。
長野+グラグル+学のコラボT、
そして、HANCO+長野のコラボTの2種類を企画中。
今年は、グラフィックデザインの枠を越えて、
「ファッション」としての629Tシャツが生まれるに違いないっす。
限定100枚。
ちょっと高いかもしれないけど、
1枚1枚、Tシャツをいったん解いてからの刺繍、
という手の込んだ作業になるんだって。
めちゃ楽しみ。個人的に高くても買う!

2003.6.5(thu)

いろは障子チーム、
がんばる。

いろは障子の〆切は11日。
映像が一段落したとたん、本業勝負のビジュアルづくり。
今回は、私のコピーと48枚の絵とのコラボレーションというわけで、
各デザイナーたちと細かくああでも、こうでもありゃせんあるわ、
と打ち合わせ。
いいね、本来の姿ね。クリエータの。
タニオカくん、先週ボツった案の名誉挽回案をもって朝から188へ。
昼からは、先週合格したビジュアルの撮影にいくんだって。
おっと学さんは、作品では初参加となるナベちゃんといっしょに、
なんとSMの女王の撮影にいったよ。
ナベちゃんがんばったかなー。
ポラ、まっくろってきいたけど・・・。
がんばったかなー?
みんな、ものづくりのいいムード!

2003.6.6(fri)

ハンコ、追い上げ!!

ずっと映像のシゴトで629の作品づくりにかかれなかった
HANCOがやっと、いきいき629の撮影に出かけた。
188アトリエは朝も、昼も、晩も、
誰かがなんかを描いたり、撮ったり。
やっとお絵かきもはじめることができた学さんは徹夜らしく、
現在、ガーガーいびき真っ最中。
さっき、ビックカメラのあんまコーナーであんましてもらってきた。
巨人さんが来てて、気がついたら、巨人さんもあんましてた。
ブルルルル!

2003.6.11(wed)

ファースト・
プライオリティ。

優先順位、である。
優先順位が恐ろしく狂ってしまうときが私たちにはある。
目の前の仕事や、ともだちのともだちのメンツをつぶさないために
明日までにやってあげてる八方美人な自分のつみかさなりが、
大事なものを見落としてしまっていることは否めない。
午後、ひっきりなしの電話に割り込んでくるように
因島のじいちゃんが危篤だということを知った。
私はスケジュールを眺めながら、
いつ、どのタイミングなら実家に帰り、
じいちゃんの顔をみて、母の手伝いをし、
さらに仕事に迷惑をかけないままに
戻ってくることができるかを計算し始めた。
しばらくして、そのすべてをやめた。
なんで衝動のままに動かないんだろう。
じいちゃんの顔を見ることよりも、大事なことが、
そんなに私にはあるのですか?
いちばん大事なものを、いちばん後回しにする人になってはいけない。
じいちゃん、いまだ意識不明中。
水戸黄門のように過去をふりかえるテレビは好きでなく、
未来を予想するクイズ番組がなにより好きだという、じいちゃんと、
話さなくちゃいけないことが、まだ、私にはあるのだ!

2003.6.13(fri)

ブックレット入稿。

今回の「いろは障子」では物販用のBOOKをつくるんだ。
47枚の言葉札+47枚の絵札のポストカードタイプ。
11日が全データの〆切り、っちゅうことで、ほんで本日の入稿。
恐いぐらいのスケジュールをこなしているね!

2003.6.15(sun)

スタッフTシャツ、
入稿。

初参加の須川まきちゃんが、
「629のTシャツをきてるスタッフにすごく憧れていたんです」
といってくださった。
今年、彼女はアーティストとして参加してもらってるのだけど、
そういう目線をもっていてくれたなんて、なんと嬉しいことか!!
スタッフT担当は、タニオカ。
苦労したけど、ええのんできそうだね!!だね、タニオカ!!

2003.6.16(mon)

自分を把握する。

整理できていないいろんなことがあふれている。
つまり、自分が自分を把握できてないときに、私は非常に不安定だ。
629まで、あと何日???

2003.6.17(tue)

お金で買えないものと、
買うべきもの。

今日はちょっと残念なことがあった。
ここには書かないけど。
ただ、お金で買えないものってのは、確かにあるわけで、
同時に、お金で買うべきものも必ずあるのです、大人になったら。
その両方を大事にしたいイベントです。629は。

障子組み立て部隊


OCA(大阪コミュニケーションアート専門学校)PRE EVENT


現在障子出力中!@モリサワさん


OCA(大阪コミュニケーションアート専門学校)PRE EVENT 第二弾
『PROJECT 629 #2 SPERM』の映像も同時上映中


2003.6.18(wed)@188

629パーティ&
イベント会議中



2003.6.19(thu)

NOBさんの
いた場所で。

NOBさん、喜んでくれてんちゃうかな、と思うのだ。
NOBさん、ええ気分で酔っぱらいながら、
見ててくれてるやろな、と思うのだ。
47枚のどでかい「いろは障子」の貼り付け作業は、
スタジオNOBで昼夜行われている。
NOBさんはやんちゃなカメラマンだった。
まじでスゴイ人なんだけど、深夜のいつものバーにいつもいた。
深夜のバーに姿を見せなくなってから、
そして、お葬式もせずに、私たちの前からいなくなったもんやから、
私たちはお別れの言葉もいってない。
その、彼のいた場所で
私たちは作品づくりをさせていただけることになった。
巨大な障子が運び込まれ、100枚近くの大型出力が届き、
障子に作品を貼り付けていく作業。
マックの前に座っている姿とはまた違った、
男たちの顔をみるのは清々しい。
女たちの顔を見るのは頼もしい。
たぶん、こういうカタチでの恩返し。
私たちらしいやり方なんじゃないかな、と思うのだ。

2003.6.20(fri)

全体会議とテツオ。

とうとう全体会議の日がきた。
全体会議、っていうのは全スタッフ&全アーティストが
一同に会して期間中の動き、
パーティでの役割など細かいことを詰めていく直前会議のこと。
去年は確か、俊介の誕生日(6月25日)で、今年は、
新人テツオの誕生日(6月20日)。
629で最も忙しくなる人物であることを象徴してるね。
それにしても、テツオはよう頑張るね。
テツオは、あるときインターネットで
188のホームページを見つけて『採用はありませんか?』と
電話をかけてきた21歳の男の子。(あ、今日から22歳だね)。
事務所を新築したばかりで誰かに見せたかった私は、
普段なら、『採用はありません』と答えるのだが、
なぜかそのときは
『採用はないけど、社会勉強に事務所に遊びにくるのはいいよ』
と答えた。
そして、本当に遊びにきた。
そして、本当に2回目も、3回目も、きた。
4回目も、5回目も、きた。
何をするわけでもなく、テツオは黙って座って、
私たちの仕事を見ていた。
『629、手伝ってくれる気ある?』・・・ある日、私は聞いた。
次の日からテツオは、毎日、フライヤーを何千枚も持って、
南堀江やミナミ、北、神戸などを回った。
スゴイ、と思った。
1件1件、頭を下げて、フライヤーを置いてもらう、
その作業は本当に根性がいる。
629も大詰めになった頃から、私はテツオを正式な
629スタッフとして全員に紹介した。
そして、今ではなくてはならない存在になった。
こいつは、見事に自分で自分の居場所を切り開いていった。
仕事は与えられるものではなくて、自分で創るものだよ。
自分の頭で考えて、行動するもんだよ。
そんなことを、ちゃんとわかってて行動できる子だな、と思った。
グラフィックデザイナーとして、
スタートラインに立ったばかりのテツオに
私たちはどれだけユメを見せてやれるだろう。
私たちも試練である。
629が彼にとって、
22歳の大きな誕生日プレゼントになることを願う。


全体会議@cocoroom


2003.6.21 午前中〜(sat)@ atelier nico コラボTシャツ刺繍現場入り・・・HANCO


2003.6.21 夜〜(sat)@ アサヒ精版 音チームの密会・・・BUGZ SOUND FARM & SLEEP &チャーリー


2003.6.22(sun)

届きますように

アサヒ精版では、昨日と今日でDM発送という、
とても大事な作業が行われた。
1,000人を越える名簿のそのひとりひとりに失礼のないよう、
住所を再確認し、名前の間違いがないかを確かめ、
1枚1枚に「お越しくださいね」
という気持ちをこめてシールを貼っていく。
万里子などは、丁寧に、コメントを書く、
決して、手を抜かないし、気を抜かない。
夜中の中央郵便局、さあ、投函!というときに、
629事務局そのものの住所が抜けていたことに気付く。
ぜーんぶ撤収。すべてのDMに住所を貼り付けていく。
大事に大事につくってきたイベント、大事に大事にデザインしたDM、
それをあなたのところまでちゃんと届きますように。
こころがちゃんと伝わりますように。
そういう思いをいっぱい詰めた、629のご案内が明日、
みんなのところに届くはず。

障子貼り@スタジオNOB



2003.6.25(wed)

舞台監督、
シュンスケ。

カメラマンの俊介とは、
この2年間、いちばん、たくさん仕事をしてきた。
いちばん飯も食わしたし、いちばん車に乗っけてもらった。
何度もいっしょに東京に行ったし、岡山や奈良にも行った。
私の大好きなダンゴゲームのいちばんの好敵手だ。
そのシュンスケが、今年の629の舞台監督。
舞台監督、といっても、演劇や音楽関係者以外は
どんな役目かわからないだろう。
まあ、展覧会の現場監督ってことだ。
すべての作品の設置、照明、スピーカーの位置などを把握し、
スタッフに指示して、会場を作り上げていく役目。
大勢のボランティアスタッフをまとめあげ、
それぞれに指示を出して、怪我のないように現場をしきっていくのは
骨の折れる作業です。
でも、今日のシュンちゃんは、カッコよかった。
現場監督は自分が動いちゃいけないよ、って。
学さんにも、まんちゃんにも、よくよく言われていたもんね。
ちゃんと自分の位置をキープして、
現場全体を見渡して、指示していた。
(とはいえ、ホンマは風邪こじらして、点滴打ちながら、
がんばってたんやんな)。
事務所に帰ってから学さんに報告した。
「シュンちゃん、よくできてたよ」「そうか、よしよし」・・・
今日は、シュンスケの32歳の誕生日。
かわいい弟の誕生日。

2003.6.26(thu)

生ビール、2杯。

例年になく、順調に準備が終わった。
ちょっと恐いぐらいだ。
629前は、かならずなんらかの事件がおこるからね、
まだ気が抜けない。
今日は、お昼間は後輩たちに作業を任せて、
夜にココルームの当番に行った。
万里子がフライヤーの整理をしている。
女性ADのすけちゃんや、まきちゃん、木村泰子ちゃん、うっしーが
手伝いにきてくれていた。
私はすっかり気が抜けてしまって、
久しぶりに築山社長とビールを飲む。
ふう、すでに美味しいビールが飲めるのも、
みんなのおかげだなあ・・・最後に刷り上ってきた
タニオカのフライヤーを見ながら、
ちょっとうるうるきたよ。
629とは・・・さて、今年。
みんなのなかで、どんな言葉が生まれるんだろうね。
明日から、始まります。。

6/29レセプションの内容。やったこと。
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Sleep Bugz〜眠れる虫たち〜
6月29日(日)の6時からのレセプション・パーティ後、
夜8時から629アーティストたちによるフリーアートライブがスタート!
サウンド、VJ、ライブペインティングの3要素が、
“眠れる虫たち”を表現し、夏の森を創造します。


【ライブペインティング】
東 学、TESSHU、丹野可奈子の3名が、虫をテーマにしたペインティングを決行。
ペインティングの音までがノイズ音と交差して、虫たちがざわめき始める。


【サウンド】
ノイズ系バンド“SLEEP”と音響ダブユニット“BUGZ”の当日限りのコラボ。
虫の音のサンプリングなどを使用し架空の音の森を創りあげる。

【映像】
VJ・HANCOと、fondesignハツダタカマサがナイトショットで撮影した
森の映像を大スクリーンに投影。
通常のVJとは違う、妖しげな世界でサウンドとリンクさせる

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総合監督 (BUGZ SOUND FARM) 杉野コウタロウ
ミュージシャン/リーダー 建一郎(くん)
ミュージシャン(SLEEP) 東庸介
ミュージシャン(SLEEP) HASSY
ミュージシャン(
BUGZ SOUND FARM) 明石勉
ミュージシャン チャーリー
ゲストDJ  HARIO
ゲストミュージシャン おかちゃん
ゲストミュージシャン YOSHITAKE EXPE

ライブペインティングチーフ 東 学
ライブペインティング TESSHU
ライブペインティング 丹野可奈子
映像チーフ 初田隆正
映像(VJ) 半浦哉子
映像(TJ) 村上美香
進行 築山万里子