写真家たちの629
今回の629では、5名の骨太な写真家に登場していただくつもり。理由は、やっぱり写真が好きだから。私、村上が写真フェチになったきっかけは写真集・藤原新也「少年の港」をみてからかな。山口の先にある九州の入り口、門司港あたりが藤原さんのふるさとで、その波やら岸壁やらもやい綱やらおばあさんやら散髪屋やら野球場やらじいさんやら雑草やら商店街やらを撮っているもの。因島によう似とるなあ、ときっと思ったんだろうね。真似をしたくなって、一眼レフに白黒フィルムをつめて、私も帰省するたびに似たような写真を撮って紙焼きするようになった。じいちゃんやら父ちゃんやらばあちゃんやらかあちゃんやら海やら裏のたまねぎやら五右衛門やら・・・。
それから写真集や写真展にすごく行くようになった。アンセルアダムスのヨセミテ渓谷の写真とか、圧倒されるほどに美しいモノクロームの紙焼きがあって、なんだか、そんなんが大好きだったなあとなつかしいぐらいに思うから、あの、一期一会の写真に出逢いたくて私の大好きな、写真家さんに「うっとりするぐらいの紙焼きがみたい」・・・と作品展示をお願いした。
夕方、最後に声をかけた作家・今田修二さんが、「ちょっと撮ってみたので、みてほしい」と188WOMBにやってきた。学さんと私は、わくわくしながら写真を手にとった。
・・・・・「よし、第二弾のチラシのヴィジュアルはこれでいこう!!」 「うん、いい!」
ジャパン・ブラッドがこうやって少しずつ産まれている。