BAR渡邊崇

ホスト=渡邊崇(作曲家) お酒と料理=室千草(映像作家)

2014年10月25日(土)
OPEN16:00(CLOSE22:00)※17:00と19:00にトーク有

映画『舟を編む』で日本アカデミー賞の優秀音楽賞を受賞するなど、国内外で活躍が目覚ましい作曲家・渡邊崇氏が1日限りでバーの店主を務め、訪れた色んな人たちと話をする「BAR渡邊崇」。渡邊氏とのそもそもの出会いは、Project629#5。村上美香のコトバを映像にした『にほんのにほひ』を見て、後日、彼自身がその映像に音楽を勝手に当て込んで送ってきたことから。そこから数年の間にみるみる仕事を拡大させ、気が付けば名だたる映画音楽の作曲家に駆け上がっていました。ある時、「作曲家という仕事は孤独なので、BARみたいなことがしたいんだけど」という相談を受け、あっというまに學さんによるロゴが完成。映像作家の室千草さんがお料理とお酒をサーブしてくださることとなり、千日前の飲み屋街にぴったりの企画に!ギャラリーでは室さんの映像作品も展示しました。


※下記、コピーライター村上美香ブログ『まめとみつ』より抜粋


まるでハーバード大学の白熱教室。
数々のトークショーを見てきましたが、ここまで観客がそれぞれの意見を自由にしゃっべりまくる空気は前代未聞です、まじで。これはひとえに、店主渡邊くんの姿勢にあるな、と思いました。「いい話」「成功例」「裏話」などに流れがちなトークサロンにたいして、「オレのもんもんとした悩みをいっしょに考えてくれ!」という姿勢。集まったみんなも、それぞれがクリエイティブの仕事に携わっている人なので、たとえば「作品の対価」「芸術と経済」・・・
つまり、好きなことをやりたいけど、生活もしなきゃいけないけど、その好きなことをお金に変えていく力って、モチベーションなのか、 なんか違うのか? でも、家賃払わんといかんし、子どもも食わさないかん。その金を稼がないといけないモチベーションに必死で作曲していた時代のオレと、いま、お金の心配がなくなったオレとでは作曲のクオリティが変わってくるのだろうか、そうでもないのか?オレはどーしたいんだ? 好きな曲を書き続けて、売れ続けるためには、どうやったらいいんだ??? ってな、もんもんとしたものをひとつひとつ言葉にしていくなかで、オーディエンスが、それは違うんでは?とか、こう考えたら?という意見がどんどん出ていきました。
これはもうBARというより、白熱教室です。