「まめとみつ」- コピーライター村上美香&「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ


PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

70歳

11月10日はおかあちゃんの誕生日。
しょっちゃん呼ばれた、目のくりんくりんの小柄な
女の子は昭和19年の小春日和の今日、
因島市重井町のなべや、という屋号のおうちで生まれました。
父は勝樹さん、母はみさをさん。
顔は、お父さん似です。兄弟は、お姉ちゃん、弟、妹。
4人兄弟の上から二番目、次女として育ちました。
踊りが好きで、近くの家に日本舞踊を習いにいったりしてて、
いつか舞台で踊りを披露したいという夢がありました。
よく気のきいて、愛想のよい女の子です。
年ごろになるとお見合いの話がいくつも舞い込みました。
そのなかで、さちろうくんという青年と出会い、
結婚することになりました。結婚してからも、「小さいのにようやるねえ」
よく働く嫁です。三人の子どもを育てながら、
農家の嫁として、厳しいお姑さんにつかえながら、泣いたころもありましたが、
ここが私の生きる道、ほかに道はありませんでした。
嫁になっても、母になっても、おばあちゃんと呼ばれる日がきても、
実は、しょっちゃんはしょっちゃんでした。
しょっちゃんは泣き虫だし、しょっちゃんは悩むし、しょっちゃんは
お父ちゃんに相談しないとなにも決められないし、
しょっちゃんは心配性だし、しょっちゃんは怖がりだし、しょっちゃんは
しょっちゃんでした。それでも、しょっちゃんは、
みんなから愛されています。それはしょっちゃんの愛嬌と素直さがみんなの
心を自然に開くからです。ダメなところも、いいところも、素直に表現する
しょっちゃんの姿にあこがれるからです。
70歳でも、17歳でも、7歳でも、おんなじ。しょっちゃんは、
しょっちゃんのできることを、できるときに、できるだけやればいい。
これからは、そこにもっと素直でいていい。
ガマンとか、無理とかではなくて、しょっちゃんという人に素直でいてほしい。
できること、
できるときに、
できるだけ。

しょっちゃん、誕生日おめでとう。

あなたのへそ曲がりな娘・美香より

2014年11月11日 00:10  |  
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