「まめとみつ」－コピーライター村上美香＆「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ

PROFILE／MIKA　MURAKAMI＠１８８《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か？」と日々思い巡らしながら、２００８年２月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

爆風スランプ

走る走る俺たち～♪
と、時代を駆け抜けていった爆風スランプ、
考えてみるとけったいな名前だ。
あのころは疑う余地もなかったけど、爆風のくせにスランプなのだ。
スランプのくせに爆風なわけだ。
すげーなこいつら、走る走る俺たち～なわけだ。
スキンヘッドなわけだ。

さて。きょうは、とある人と
スランプの話をした。長く話した。自分で認めたくないものの
ひとつにスランプはある。じわじわ感じていたものの、
なにか前とは違う。どうも違う。うまくいかない。うまくまわらない。
それは衰えか、逃げか、老いか、怠慢か・・・
なんだこのモチベーションは。何もなくても燃え続けていた火みたいなものが
すっかりくすぶってチロチロ消えかかってやがる、みたいな状況を
自分が一番感じているくせに絶対に認めたくないやつ。

「でもね、そりゃ、あるよ。ながいことやってりゃだれだって。
　それをさ、気付かないふりするんじゃなくて、勇気だしてさ、
　あっさり認めてあげよーよ。そっから、はじまることが
　きっとあるからさ～」

「ううう　　ううううううう　ううううううう」

「だね、苦しいよね、カッコ悪い気がするよね。わかるよ。
　私だってそうだったかもしれん。抜けだしたとはいえないかもやけど
　２～3年ぐらいスランプだったと思うねん。なにも書けなかったし。
　自分の内側から湧いてくるものが見つからなくて、
　ここにいてはだめだと思い始めて。島に帰ったり、父と話したり、
　でもここにきて、なんかいろんなことがだだだ～っと襲ってくる中でさ
　エネルギーみたいなものがもどってきた感覚はある。
　怖いよ、いろいろ。不安、消えないよ。でもなんか、だいじょぶ～っていう
　感じもある」

「ううううううううううううううううううううう」

ってな、会話のなかで、「爆風スランプ」ってめちゃええ名前ヤン、って
思った。スランプでさえ、爆風に変える力を
きみとわたしは持っているんだよ。