「天獄」東 學墨画展

Gaku Azuma Exhibition

Introduction

藤原新也「メメントモリ」の一節にこうある。

道をたずねた。
老婆は答えた。
上さまに行けば山。
下さまに行けば海。

どちらにいけば極楽でしょう。
どちらさまも天国、
どちらさまも地獄。
世界はあんたの思った通りになる。

東が今春からの展覧会に選んだコンセプトは
「 天 獄 」 言わずもがな、天国と地獄をかけあわせた造語である。
本人は根っからの楽天主義でありながら、絵の女たちに抱かせたメッセージは深く、我々の生きる世に警笛を鳴らす。

場所は、昨年に続き、2回目となる春の芦屋。
芦屋川や夙川に桜が満開になるシーズン、
絵のなかの女たちは桜の妖気に誘われ、
どちらさまも天獄へとお招きする所存。

Information

- 東 京 -

Tokyo

2013年 7月21日(日) 〜 8月11日(日)
終了しました

東京都渋谷区道玄坂2-26-18
03-5456-7218
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- 兵 庫 -

Hyogo

2013年 3月30日(土) 〜 4月21日(日)
終了しました

兵庫県芦屋市親王塚町3-11
0797-20-6629

・JR芦屋駅東徒歩7分
・阪神電車打出駅北徒歩8分
・阪急芦屋川駅徒歩18分or阪急バス
  31,61,131系統「親王塚町」前
・阪急夙川駅徒歩18分orみなと観光バス
 「親王塚町」下車2分
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About

東 學
Azuma Gaku

1963年12月9日、京都に生まれる。日本の演劇・舞台シーンにて数多なるポスターデザインを手がける異端的アートディレクター。雪駄に作務衣姿で大阪ミナミに棲息。幼少時より扇絵師の父・東 笙蒼のもと絵筆に親しむ。14才で米国留学。当時の作品『フランス人形』はN.Y.メトロポリタン美術館に永久保存されている。絵のテーマは一貫して「女」。純日本的な血から生み出される「墨画(bokuga)」には、アートディレクターとしてのアバンギャルドな感性と、日本古来の美意識が凝縮。2003年N.Y.のレストランの装飾画として遊女を描いたのを皮切りに多くのファンが生まれ、2007年に墨画集『天妖』(PARCO出版)を刊行。2011年の震災後、東北の幼稚園児たちに室内遊びを届けるプロジェクト『おやつ大作戦』に参加、絵の先生として子どもたちと共に巨大なキャンパスに希望の絵を描く。
東學公式サイト