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次なる、季節へ。
今日、久しぶりに俊ちゃん(写真家・伊東俊介)が夜中に写真をもって188にやってきたので、長話をした。空の色がとてもよかったので、ああ、好きな空の色とカタチだと思い、勝手な私は勝手にイメージを広げ、写真と言葉の関係性について藤原新也のメメントモリを開きながら語りに入った。「ほら、これ。夏の茂みのなかに“真最中”というコピーがあるでしょう?真最中だよ、真最中。この言葉があることで、急にこの茂みの中に隠れているだろう何万匹もの虫やら虫けらやらの生命体の鳴き声が聴こえてくるみたいやん。この離れ具合やねん。この足りなさがええねん。写真と言葉はこうやっていっしょになるねん」。俊ちゃんが、「僕も最近、絵と言葉の関係ってええなあ、と思っているんですよ。なんか、僕なりに書いてもみようかなと思ったりして」というので、「うーん、私は、写真を撮るのはやめた。だって、となりにいる俊ちゃんが撮った方が良いから。私は言葉を書くほうがいいからね」・・・そういう話をしたのです。久しぶりに。久しぶりにちゃんと話した俊ちゃんはやっぱりかわいい弟みたいな俊ちゃんで、夏はまた、いっしょに取材旅行に行きたいなあ、と思う。こういう時間がお互いに必要だったのかな、と思うのだ。今年の629は、完全にアサヒと188の2社のみのクリエーターでやったので、これまでずっと手伝ってもらってた俊ちゃんや、もうほとんど常連参加してもらってたクリエーターの方々に参加していただく場を用意できなかった。でも、これも勝手な言い方なのかもしれないけど、こうやって今日の俊ちゃんみたいにまた、ちゃんと出会える人と出会っていくんだなあ、つながっていける人とつながっていくんだなあと強く思うのです。寄り合うのではなく、大きな意味での目的に向かって、それぞれのやり方で。いい空だね、いい空の色とカタチだね、と思う瞬間があるなら、少しぐらいの時間がたっても、私たちはステキな関係にあるのだと思う。「今年は夏が、夏らしいんです」このごろは車の中からでもつい写真を撮ってしまうという俊ちゃんに、田舎から届いたばかりの巨大な因島スイカをおすそわけした。629は終わって、今年も、夏がきた。 |
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おかげさまで、あと2日!
ずっと自信がなかった。ちっぽけな自分の言葉をカタチにすることなんて、まだまだ無理だと思っていた。ところが、去年の629でタニオカくんに「僕は、美香さんのコピーがみたいっす」と言われ・・・まるで、きみのハダカが見たい、と言われたのと同じようなストレートな言葉に、そうなんかな、ありなんかな、と迷いながらも作品を発表した。あ、作品なんて言葉おこがましいと思っている感は今でもあるけど。言葉を鑑賞してもらえるんだ、という手ごたえがあった。そして今年。コータローが「壁ぜんぶを美香さんの言葉で埋めつくす」と言った。壁ぜんぶなんて、長い文章は無理でっせあたしゃ、と思いながらも、壁ぜんぶかあ・・・うーむ、何が出来るンやろなあ、と考えながら、この日記にもかいてあるような「1行ドラマ」を書くことに決めた。今日、629の4日目。2階の奥のソファーに座って、観にきてくださる人を観ていた。とてもゆっくり、絵や言葉の前に立ち止まってくださる。とてもゆっくり、深読みしてくださったり、誤解してくださったりする。ちっぽけで、浅はかで、不勉強で、決して不良でもなく、深酒飲みでもなく、ただし、善良でもない自分から生まれた言葉のカケラが、観る人に、何かを考えたり、思い出したりするきっかけを与えることができるのか!と思う。今日、観に来てくれた友達が、あるコピーを見て涙を流していたと聞いた。「生きているから息」という1行。先日、その子の友達が交通事故にあって現在まさに生死をさまよっているのだ、という。「生きているから息」。しゃれじゃん!!という前に、そういえば、去年の夏のばあちゃんとじいちゃんの危篤がなければ、このような言葉は生まれてこなかったよな、と思う。それなりに感じながら、生きているのだな、と。そういえば、映像作家の片山さんが「学のグラフィックは“死に方”を描いてる。美香ちゃんの言葉は“生き方”を書いている。男と女って、そうなんかもしれんね」と言った。“生き方”かあ・・・。これまでに私を救ってくれた過去の多くの言葉たちが、いま、誰かの心を救うことができるのだとしたら、それは、私がやりたかったことにかなり近い。629、残すところあと2日。 |
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搬入完了!629のスタートです。
本日は4時にマイナスケイプスに集合。トラックに積み込んだ荷物を大量に下ろすところから作業がはじまる。段取りを組んでいるのはぜんぶコウタロウ。うちらの会社にこんなに男どもがおったっけ?ってぐらい、力仕事モードの男たちが汗を流しながら荷物を運び入れる。いいねえ、かっこいいねえ。ヒールでやってきたナナちゃんまでが軍手をしてパレットを運んでいるぞ。これは貴重な映像だ!!トラックが帰ったら、今度は、高所作業をお願いしたアカシクリエイトさんがやってくる。長いハシゴで、高い天井に作品をとりつけてもらう。現場は現場でしかわからないことがいっぱいあって、その場その場で、やっぱり予想外のことは起こる。そうなのだ、事件はやっぱり現場で起こるのだ。ね、青島クン・・・ってのはおいといて。現場の男たちはカッコイイ。ナナちゃんと巨大な作品に消しゴムをかけながら、女子って、女子やなあ・・・と思っていたりする。今回は、お食事関係がないからね、今ごろは、188のキッチンスタジアムで、まゆみが徹夜しながらマンゴープリンを作っている時間なんだけどなあ・・・まあ、それも今年はちょっと休憩だけど、ちょっとずつ、いろんなことを改良しながら、今年は今年の629がうまれて行く。それを、誇らしく思う。明日は、初日。初日だというのに、私と学さんは東京に出張だ。でも、その出張を仕方ないとはいえ、入れてしまえるぐらい後輩たちは立派に成長した。留守を安心して任せられる。はあ、明日はともあれ早起きして新幹線のって、3時間仕事したら、また新幹線のって、629に帰ってくるよ。みんなで楽しもうね。 |
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踊る大629!!
この日記をかいて4年目になる。毎年、途中でかならず「やらなきゃよかった」と思うぐらい落ち込む事件があったりして、そのたびに、そのまま、へこたれ日記を綴っている。だけど、今年はちょっと違う。プロデュースを完全にコウタロウたちに任せているからか?・・・こたえはその通りではないか、と思うのだ。手ばなしで任せておける部分がきっとぐんと増えてきた今年なんだろうな、と思う。そんなこんなであと3日だというのに、勝手にからだを休めるべく、夜な夜な『踊る大走査線〜レインボーブリッジを封鎖せよ〜』のDVDを繰り返しみている私。せやけど、あれをみて組織のあり方を考えてる私は、ああ、いつもこうやって仲間たちと仕事してるんやなあ、と痛感。リストラされたサラリーマンたちは、リーダーがいると個人をなくす、というけれど。青島クンのいうように、いいリーダーがいるなら組織も悪くない。ま、私たちの会社なんて、組織っちゅうほどの人数でもないけど、それでもやっぱり、個人でもないわけだから。629をやるたびに、改めて、とりあえずリーダーの位置を否めない自分として、それぞれの個人の力を心底信じれる自分でいたいと、と思うのだ。責任はとるから・・・なんちゃって〜。でも、本当に、本当に、例年の今ごろは顔がきっとひきつっていた万里子や私や学さんやまんちゃんが、少し、肩の力を抜いて、629がやってくるのを楽しみに待てるようになったのも、コウタロウをはじめ、今年からえらい頑張ってくれてる栗ちゃんや、今年もフライヤー配りをめちゃくちゃ頑張ってくれたテツオ、DMのシール貼りやら、細かいことをあれこれ面倒みてくれてるナナちゃんやまゆみ、現場スタッフの安全を第一にトラックの手配やら現場の監督をかって出てくれている映くん・・・ここには書ききれないけど、その裏で、日々の会社を守ってくれてるみんなの力があるからだと本当に思う。終わったら、キャビアたべにいこーっと! |
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A1サイズ、20枚のポスターと、A2サイズ、40Pのアートブックがぞくぞく。
ぞくぞく、ぞくぞく、ぞくぞくするのでありますよ。
プリンティングディレクターの万里子が連日、「刷り上ったよ〜、もう、めちゃめちゃかっこええねん」と自画自賛しながら188に色校正を持ってくる。まだインクの匂いのする、あったかい刷りたてのポスターたちが、今回の629の作品だ。「着床する紙」・・・そろそろ、この言葉の謎がわかる人にはわかる頃かもしれないね。ぞくぞく、ぞくぞく上がってくる印刷物に、ぞくぞく、ぞくぞく、している私たちなのです。映像遊びもやるし、ホームページもつくるけど、やっぱりね、グラフィックデザイナーは紙が好きなんですよ。紙。私も、紙のうえで言葉遊びをしてく作業が大好きだし。モリサワさんの作業が終わり、いまは、東洋紙業さんにバトンタッチ。お忙しい中、連日、學さん、ハンコ、タカマサのあげてくるミョウチキリンなグラフィックポスターをそれはそれは楽しそうに印刷してくださっているそうである。プリンティングのプロ万里子さんの厳しい目があるからねえ、紙もインクたちも、びびりながら(嘘)たのしそーに紙の上にのっかってくれてる。ああ、かわいい。今回は、チケット制(入場料=1000円)なんだけど、すべてのお客様にアートブックを進呈させていただく予定。限定500冊。ぜひぜひ、手に入れてくださいネ!!
(左上の写真はお世話になってる、東洋紙業の機長の月足さんと営業の米田さんと629ディレクターのコータローです。ホントにお世話になってます。) |
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1行ドラマ。
モリサワさん、長い時間本当にアリガトウゴザイマス!!今日、すべての出力が完成してあがってきました。モリサワさんにはプロデューサーのコウタロウと、毎日モリサワさんに足を運んでくれたテツオが最後のひきとりにいってきた。いやあ、ターポリンってすごいね。ええねえ。知ってますか?テントみたいな生地のことです。今回は、私のコピーを、このターポリンという白いテント地に大型印刷していったの。でかいよ〜。どないなんねやろ。早く完成形がみたい〜。コピーワークの作品について、もうちょっと書いておくと。今回は、「1行ドラマ」ってのを隠しコンセプトにした。携帯メールの画面ぐらいしか、人は文字を読まなくなった時代ってのはやっぱ否めない気もするし。短歌でもなく、俳句でもなく、キャッチコピーというスタイルで「1行ドラマ」を創った。想像は、これまでどおり勝手にしてくれたらよい。うーむ。これで私の作品づくりはすべて完了したってことになるけど。あとは奈良の個展の準備だな。つくるチカラと、届けるチカラ・・・そうだ。プロデュースチーム、しっかりバトンを渡すよ。頼むでえ。 |
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肩のチカラを抜いてみる。
できます、やります、やってみせますと猪突猛進に突き進んでばかりいると、ファーストプライオリティが狂っちゃうよ。あなたの大事な友達や家族は、とても寛大でいつもやさしく待っててくれるけど、甘えちゃいけないね。いちばん大事な人をいちばん後回しにしちゃいけない。なんで、明日の〆切の方が大事なの。誰のよろこぶ顔が見たいの?だってそれはやっぱ責任感だし。だってそれはやっぱやらなきゃいけないし。つまるところ、そのやっぱ楽しいし・・・。そうして、今日も朝の5時を迎えようとしている。今年は夏前の仕事がかなりハードになることが予想されていたので、629は、少し、肩のチカラを抜いて取り組むことにしていたのだけどね。それはそれで、肩のチカラなんて抜けないものだしね。ああ、もう外が明るくなってきた。外が明るくなってくるのは不思議だねえ。肌でわかる気がするよ。今日は、えいくんと学さんと3人で徹夜して、夏の巨大イベントのポスター案を制作。今日は一日中、冒頭のような気分に陥って、いらいらしていたけどね。結局は、逃げても解決しないのだから。ああ、もうすぐ、最近早起きというハンコが出社してくるだろうか。つまるところ、そのやっぱ楽しいんですね。こーゆーこと。おなかすいたー。 |
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モリサワさん、平和紙業さん。
モリサワさんと平和紙業さんが、太っ腹の協力をしてくださることになった。
モリサワさんは初年度の629から本当に本当にお世話になっている。2年目の629で出力のオペレーションを担当してくださった、ミナミさんという女性などは、SUMISOに来てくださったとき「私の出力した、作品!!」って感動してくれた。作品ってものは、作家の手をはなれても、いろんな人の手を旅していくんですね。その、ミナミさんは、もう、モリサワをやめちゃったようなのですが、なんと、いま、629の作品を出力するためにモリサワさんにアルバイトにきてくださっているのですよ、毎日。ほんま、ありがとうございます。ほんま、すんません。
平和紙業さんからは、今回のアートブックづくりのキーとなる「着床する、紙」をご提供いただくことになった。ただ、簡単にラッキーとは、思っちゃいけない。企業が協賛をするってことは、どーいうことか?ってことをちゃんとかんがえなにゃ、ならんと思うよ。人が、人に、ひと肌抜いてくださる意味を忘れちゃいかんと思うよ。少なくとも、629のメンバーは忘れないです。絶対に。いざ、ラストスパート!! |
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測量とか、レイアウトとか。
見えないチカラを本当に頼もしく思える今日この頃である。誇らしく、と言い直した方がいいかな。
今回の629は、クリエーターチームと、制作(企画・広報や設置に関するいろんなこと)チームにわかれて作っているのだけど、4回目ともなるとそれぞれの役割が自然に出来てきて、展示ひとつをとっても、クオリティが高い。効率がいい。今日は、マイナスケイプスさんに行って、絵の展示、言葉の展示をイメージしながら、具体的に何センチのテント地を何枚つなげて出力していくか・・・みたいなことをみんなで決めていった。學さん、こうちゃん、栗田くん、レンくん、築山社長、まゆみ、そして私。私は、展示のことはさっぱりわからなくて、ふむふむ、うなずいていたのですが、思った以上に自分の言葉というスペースが占める割合が高いことがわかり、おお、っとプレッシャーを感じた。うー、冬ソナを毎晩見ている場合ではない!!629をやるたびに思うのが、つくる人と、それを届ける人の力ってのは、本当に50−50なんだよな、と思うこと。つくりっぱなしのクリエーターでは、どっか、いかんと思うのですね。でも、どっちもできる奴はそうはおらん。どっちもできる奴は、うーん、なんていうか、できすぎ君やわ。なんか、おもんない。どっか特化してる奴は、その他の部分がどーしょーもなくできんかったりするからさ、そういう、隙みたいなもんまで、愛しちゃえるんだろうね。そーゆーのが、私の629の「かいらしさ」なんかな。現場に行くと、今年はちょっと遅ればせながらやけど、「ああ、629の空気だ」と思うことができたんよね。土日はラストスパート!! |
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富士山
田口ランディさんの新作『富士山』をいっきに読みきった。
少し、私は言葉に飢えていた。言葉には言葉の処方箋が必要だ。629の前にはいつも、言葉の先輩たちに、言葉をもらう。言葉によって救われる。ランディさんの言葉は身体になじむなあ、信じられるなあ、と以前から思っていて、自分より、10年も離れていない女性の大先輩として、ああ、いい目線で揺るがない(揺るいでもいる)言葉を紡ぐなあ、と思う。『ほつれとむすばれ』というエッセイのタイトルも非常によい。なんて美しい言葉をつけるのだ、とちょっと嫉妬。『富士山』は、表紙の絵が気持ち悪くてたいへんよい。ランディさんが言うほど『富士山』は日本人全体に馴染むモチーフではないと思うのだけど(主に関西)、写真家・藤原新也がコンビニと富士山を撮影した作品はとても印象に残っていたから、この『富士山』の短編の中に、その写真のことが出てきたところなぞ、やられたな、と思うわけ。私にとって『富士山』は『月』や『海』ほどに超越した存在ではないけれどね。言葉に飢えていた私は貪るように読みきって、ところどころに赤い線を引いた。国語の教科書みたいですねえ、とハンコが笑った。現在、1行コピー、128本。どこまで行って、どこまで削るかが問題だ。富士でいうと・・・何号目まで来てるんだろう。 |
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今日は、529ですよん。
ONとOFFがごっちゃの生活になってから、3年が過ぎた。階段を降りれば仕事場で、階段を上がれば家という、188ビルヂング生活。去年、2階を改装したばっかだというのに最近は3階から上を建替えたいなあ、とか思って夢を膨らませていたりする。
さて、今日は土曜日。昼前に起きて、白ごはんと母が送ってきてくれたきゅうりの芥子漬け。ああ、まったく夏だなあ、と思いながら、本日の仕事プランをぼけ〜と考える。そろそろ、629のコピーワークを完成させる日が近づいた。去年は、「いろはにほへと」に基づいて、いろは歌留多をこしらえたのだが。今年は、「着床」ってものがテーマに自分の中に2つのテーマを設けてみたんだ。1つは、どこかにカラダの部位を示す言葉が必ず入っていること。もう1つは、1行で完結していること。・・・あえて、言葉に縛りを設けなくても、って話もあると思うけど、その方がシビアになりすぎなくて楽しめるし、思っても見なかった言葉を発見できるから、今はこの縛りを楽しんでいる。Mだよなあ、とつくづく。さあて、そろそろ言葉を練りはじめますか、と思っていた頃にテツオが来た。「629フライヤー、配ってきます」と言って、出かけていった。ああ、そうかあ。去年の今ごろは、テツオはまだ社員ではなく、ひたすらに、フライヤー配りを手伝ってくれた男の子だったよなあ。居場所ってものは、本当に、自分で作るものだ。私の居場所はもうすっかりセンニチマエ。センニチマエ婦人会から声がかからないのを祈るこの頃である。 |
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狂わせたいの?
ハンコが家に帰って、ビジュアルづくりに励んでいる。「ちょっと狂ってみようと思って」と、ヘッドホンからガンガンに音楽を鳴らして創ってみてるんですぅ、と言う。狂ってみようと思ってかあ、と思って、私も連日、ビールを欠かさずパソコンに向かうことにしたが・・・。うーむ。 |
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60年代のアングラポスターに思うのだけど。
「ジャパン・アヴァンギャルド−アングラ演劇傑作ポスター100」という本が、もうすぐパルコ出版から創刊される。東
學は、この本のアートディレクターとなり全体のデザインをやっているのだけど。昔の演劇のポスターって、ほんま、かっこええね。横尾忠則とか、宇野亜喜良や篠原勝之(=くまさん)の絵がバンバン使ってあって、しっかりとこの時代を形成しているのね。で、思ったのです。私たちの世代は、30年とか50年とか経ったときに、「わあ、2000年頃のグラフィックはホンマにかっこええよね」と後進たちに思われるのだろうか、と。すてきなもの、おしゃれなものが均一化して、そして、めぐりめぐっているこの時代。オリジナルって、なんだろう。クリエイティブって、どこにあるのだろう。
そんなことを、考える場になれば、と04年を生きる私たちとして思うことを、今回の629では「着床する、紙」に焼き付けてみたいと思ったのです。 |
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629全体会議
學さんがへとへとである。朝、東京から帰ってきて、3時間訂正をして、午後からまた新幹線に乗って、さっき戻ってきた。さすがにキツイ。
最近、クリエーターを目差すコとかに、「東京に行った方が、面白い仕事ができますか?」と聞かれるけど、そう思う人は行ってみたらえんちゃうかな。私は、行かない。東京が嫌いとか、そーゆーのではなくて、単純にふるさとからの物理的な距離をこれ以上遠くしたくないのと、大阪ででけんやつは、東京でもでけんやろ、と思うからだ。実際に學さんなんかは「東京が来い」と豪語しながらも、冒頭のような生活を送っているけど。それでも、普段は、みんなで仲良く、千日前でうだうだ暮らしている。
おっと、そんな學さんの帰阪を待って、今日は629の全体会議だ。今年は、初心に戻って、あえて外部のクリエーターには声をかけず、アサヒ精版印刷株式会社と、当社188の二社の主催。集まってみると、それでも大勢のメンバーと日々、仕事をしているんやなあ、とつくづく。アサヒも若手が増えたし、188もいつの間にか8名もスタッフがいる。
今回のディレクターはコウタロウ。この、コウちゃんは、私にとってのはじめての男の子の後輩で。もと同じ会社で、しんどいめを嫌になるぐらい、いっしょに体験した仲。今も、「ダメですよ、ミカさん。前にいかな!!」と常にハッパをかけられている気がするのね。今回は、そんな、コウちゃんの思いがぎゅっとつまったシンプルな629。私は、シンプルに言葉を紡いでみたいと思う。 |
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