雨、そして、満月。
夕方から大雨になって、それから、夜になって少しだけ雲がきれて、満月が見えた人には見えた・・・らしいです。ずっと中にいたから、外のお天気状況がぜんぜんわかんなかったのですが、雨、そして、満月だったのなら、それはもう私のGENOMEをおてんとうさまがよくわかってくださってるなあ、ってことで。気弱な私にきっと力をくれたんでしょう。
さて。PROJECT629#7 GENOME、にお越しいただいたみなさん、本当にありがとうございました。この場を借りまして、お礼申し上げます。朝までの来場者数は、なんと550人!!ライブ中は会場に入りきれなかった方もいらしたと聞いております。ご迷惑おかけしました。どうもありがとうございました。来てくださった方みなさんのことが気になりながらも、あっちこっちに動いていくなかでゆっくりお話をする時間もとれないままで恐縮です。どうか、お許しください。今回は「お持ち帰りできる、629」ですので、ご挨拶がままならなかったぶん、本のページをめくってくださると嬉しく思っております。
あれから・・・ってどっから?ってかんじですが。私が眠る寸前の記憶をフラッシュバックさせますと・・・いちばん最後は、家で風呂あがりにまんちゃんとどーやったこーやったの反省会やらうだうだトーク。そのいっこまえは、もう早朝ではなく、余裕で朝じゃん、という時間の日本駅まで、レゲエDJとして活躍してくれたO・SHOUさんを駅までおみおくり。えっと、その前は、サオマイで・・・・・・・・う~ん、長い1日だったのでここには書ききれないのですが、とにかく、もうねよっかあ~ってなって、朝の9時ぐらいから眠って、でも、数時間して強烈にお腹がすいて、ピラフを食べて、それからまた眠って、またピラフを食べて、またそれから眠ってしまい、え、今日はいつだ?何曜日だ?って携帯をみたら、わあ、今日から7月なのね!!と驚いているところです。
当日の記憶。それはもう、629スタッフ各個人の目線によって、ぜんぜん違ったものになったのでしょうが、必死で料理と会場整理をする、629初参加の万里子の秘書「あさのなおこ」の奮闘ぶりなど・・・たいしたものです。当日は、万里子や私が完全に現場仕事ができなくなるわけなんで、現場スタッフをみてくれる立場となったなおちゃんや受付番長のやまわきちゃん、会場作りあれこれ全体をみとかなあかんクリちゃんなど、表にはみえないけれどたいへんな力だったと思います。レンくんなんて、ビールを飲む前からはたらいている、という異常気象状態が続いてたもんなあ・・・「レンくん、きみはビールを機嫌よく飲むことが629の仕事だよ」って(笑)、言い続けてきたけど、今回はアサヒゲノムのアートディレクターでもあったしね、すごいよ、れんくん。おもしろかったよ、アサヒページ!!チャーリーもね、気がついたらいつもなにかを運んだり、バタバタとはしりまわってくれていました。「すりとりの森」と名づけた、ロケッツ広場での展示は、主にアサヒチームがやってくれたんだけど、結局、お客さんを迎えるエントランスとしては面白かったよね。はじめはちょっと少ない?なんてクリちゃんとはなしてたけど、お客さんがはいったらちょうどいい密度になっていました。5時前からもうお客さん並んでたからねえ、すごいもんです。
オプスのボランティアの子たちも、はじめまして~というひまもなく受付やら会場整理やらでたいへんだったことでしょう。作業のあいまあいまに少しだけ話したりしたけど、やっぱりグラフィックデザイナーになりたい、という彼らに、私たちはどれだけの夢を見せてあげられるか、だと思うんですよねえ・・・。研修中のデザイナーである188のカナエも、まあ、最後は鼻ふうせんをふくらませんがごとくベンチでねむりこくっておりましたが、よう働いていました。看板、ぜんぶ手づくりしたんですね。手でつくるのとても大事なんだよ。わすれたらあかん。それからアサヒの若手モリスは、サオマイでのコンセプトボードをぜんぶやってくれたね。初めての私とのコラボ。できあがりは会場ではじめてみたけど、め~~~っちゃよかったよ。文字だけでくるかと思ってたけど、絵がいっぱいはいってて、おもろいやん!!って。後輩たちが少しずつでも、力を見せてくれる場になれるといいなあとおもいながらいろいろやってきてるわけですが、こういうのみると、うれしいね。今度又なんかやってもらいたい、って思えるもの。あ、こんなデザインするんや~って、身近にいながらも発見ができる。
お料理スタッフも、ちえこ・ひろこの姉妹ユニット、なおこ母・まりこ母の母ユニット、188のなぜが最終的にずっと揚げ物を手伝っていたらしいガク・リカユニットなど、各家庭にわかれれて、とにかくできるかぎり「大量」の料理を用意した。うちの父ちゃんはスイカをおくってくれた。今回参加できなかった、スイーツの名手まゆみは、広島からマンゴープリンを送ってきてくれたというし、元・アサヒのゆうひちゃんはわらびもちをつくってきてくれた。手づくりのお料理は、629の名物。さすがに生ビールのみほうだいですよ~ってのは厳しくなってしまったのですが、お料理は、やっぱりみんなでやりたいよねえ~ってキモチがつよくって、手分けをしてがんばりました。やっぱりね、モノを生み出すちからのいちばん底には、「うまいもんを、どんと!」ってのがあって、そこがちゃんと支えられているチームは底力がありますよ。いろいろかんがえたけど、やっぱり、大事だよね、と思ってるまりことみか、なのです。当日は、あまりのキンチョウぶりと余裕のなさで、私自身はお料理をたべるヒマもなかったのですが、つねにお料理の部屋はいっぱいでしたね・・・。すごい熱気でした。
ロケッツは古くからあるライブハウス。世代の上の人たちにはちょっとなつかしいねえ~って場。今回はテツオくんたちがDJとして、会場の音楽を、コーディネートしてくれました。テツオはいつも夜中まで仕事をしているのに、自分たちでDJイベントを定期的にやっている。でも、あまり仕事場では見せないので、どんなことをどんな風にやってるか全然わかんなかったから、せっかくロケッツという音楽の場なんだからやってみると面白いんじゃないかな、って。それで、DJをお願いすることになった。とっても愛嬌のあるTAKAHASHIくん、ダンスをやってるらしく身体がぴかぴかにしまっているGINGAくん、それからうちのTETSUOの3人が交代に5時からのなんと9時までのロケッツを盛り上げてくれました。私はもともとあまり音楽のことがわかんない人なんですが、だんだん、おもしろくなってきている最近。大音量できくのん、すっごい面白かったんです。まんちゃんも、まりこも、「うん、テツオたち、かっこよかったよね。それにみんな朝まですごいがんばってくれてたし、いい子だったね。」。結局彼らは、アフターパーティのサオマイ12時から~5時までの時間も、彼らの後輩含めてずっとやってくれていました。最後の最後に、BOOKをお渡しできなくて本当にごめんね。みたかった~といってくれて、うれしかったです。
ライブの模様は、私より、「まおちゃん」って女の子のブログのが詳しいと思うので、そっちをごらん下され。さっそく写真もアップしてくれております。
BOOKのことは、私より、私の大切な友人「歌手・深川和美」のブログが熱気むんむんにかかれてあって、そこにも写真があるので、こっちもご覧ください。
それから629への道のすべてが書かれているといってもいいぐらいのウラゲノム、188やまわきちゃんが書いてくれた当日レポートはなんと、ページ数にして17ページ!?
イラストレーターの大御所、かわいいワンちゃんの絵でおなじみの「KUNIO」さんのマネージャーじゅりこさんのダイヤリーにもちらりと登場しております。
って、書くのをサボってるわけではないけど。私いま、写真を1枚もとってないから・・・。ごめんね。
とはいえ、村上の個人的な記憶だけをフラッシュバックさせますと・・・
これでもねえ、前日結構眠れなくて、あれ???私キンチョウしすぎてる??とわらけてきたのです。おかしいなあって、レゲエのCDかけたら一周まわってしもて・・・でも、1時には現場にはいって、みんなが機材を準備しているなかで、いちばん苦手な機械のセッティングってのをしていると、なんと、私のパソコンがちっとも、「マウスがきかない」・・・・え、なんで? なんで? 他の人には頼めないし、プロジェクターを設置しているまんちゃんに泣き顔で、「ぱぱあああ・・・・マウスがうごかないよおおお」といったら、
なんと、あまりの機材の多さと、高架下という電波状況のなかで、無線マウスがきかなかった、とのこと。結局、やまわきちゃんに有線のマウスを山田電気でかってきてもらって、なんとかパソコン立ち上がるの巻き・・・ほっ! 舞台でのリハーサルなんてはじめてで、うひゃあ、とおもいながも、くん、あかしくん、まっちゃん、はっしー、それから2階ブースからVJのくろちゃん、げんちゃんの二人に支えながらなんとか初舞台を終えることができました。本番前は、いつも私のヘアをやってくれている羽場ちゃんが、「みかさん、もう、私がやったげるわあ」とギリギリで髪の毛をやってくれたりして。なんとか舞台だぜ、って雰囲気をつくってくださったりした。ほんま、ひとりじゃできんわあ・・・。まあ、キンチョウはしないこともなかったけど、キーボードが叩けないってかんじでもなく・・・。ミスタッチもありの舞台なので、ボケ~ッとたのしむことができましたが、即興なのでイメージするコトバと、それをみせていく、コトバのカタチ・・・がつねに完璧にはならないわけで、わあ、いけてねえ~~~ 時間ねえ~って、わあ、拡大しすぎたあ~
ちいさすぎたあ~みたいなんはいっぱいあったけど。 終わってからガクさんが、「きこえる? のところのレイアウトはよかったよ」 といってくれた。「でもまだ美香ちゃんは、音楽をゆっくりきく余裕がないから、音とのコラボの部分では、あ~ここちゃうねん。ここはもっとまっとけ。ここは、走れ!!ってなところが見てて、ドキドキした。うん、でもまあ、70点!」といってもらえました。「きこえる?」のところのレイアウトは、自分でも、あ、横型一直線にしてやれえ~とおもってて、ちょっと下心ながら、学さんこれ、好きかも、と思ってたのでほめてもらってうれしかったっす。もちろん、まだまだですが、課題も残しつつ、はじめてのライブという舞台を経験させてもらったのはこれは大きい飛躍です。なんやかんやというて、自分でも629という場がなければ、ここまで作品をつくってくることもなかったわけですから・・・この7年間、積み重ねてきたことは大きかったです。
サオマイに移ってから、終電間際。アサヒの経理部長・ななちゃんが12年間勤めたアサヒを卒業する瞬間がやってきていた。せめて、花束わたそうね、とまえからいってて。DJブースのマイクをもって、ちょっとだけセレモニータイム・・・。629の夜、いちばん元気な夜が、ななちゃんの思い出になってるといいなあ・・・。たくさんの、本当にたくさんの後輩たちが、この629からすでに卒業していったけれども、満月の夜、629はこうやってまた、みんなを出会わせてくれる場所となったのなら、それはとてもうれしいことではないかな。巣立っていく場であり、帰ってこれる場所。帰ってきたくなる場所。地に足をつけて、やっぱり自分たちから発光していかんとね!! 満月をつくるのは、それは、自分たちのパワーなのだよ。だって、月様は自分の力では輝けないんですから。 これから新しい場をつくってく、ななちゃんが、来年も再来年も、また、「629には・・・」と帰ってきたくなる私たちであることを誓いたいなあ、と思う。
月は鏡。
君に照らされた、ただの光り。
泣いて見るなら、それは、やさしく。
笑って見るなら、それは、あかるく。
満月を照らして、私たちの629は今年も無事終わりました。見ててくれたかな?