REPORT
2019年3月21日
完成披露イベント
「いずみの春があふれだす日」
場所=和泉中央駅~和泉市久保惣記念美術館までの2km
半年以上の時間をつぎ込んできたプロジェクトがいよいよ完成。3月21日【ART GUSH完成披露~いずみの春があふれだす日】を迎えました。
数週間前から、「雨」の予報に、プロデューサー山本あつし氏はハラハラでしたが、おてんとうさまが味方をしてくださいましたね。
30組のクリエイターのうち、28組が参加してくださり、集合場所はほんとに華やかでした。この日のために東京から帰ってきてくれたマッドバーバリアンズのお二人によると「東京駅から、和泉中央駅まで直行バスがあるんですよ!すごくないですか?」と、最高のルートを発見。大阪の実家からお母さんも遊びに来てくれて、いっしょにガッシュ!東京在住のイラストレーターの須川まきこさんもこのイベントに出席して、次の日は、和歌山の実家に帰省するそうです。関西を離れたアーティストにとっても、こうやって地元と関わるプロジェクトができるというのは大きなことのようです。
アートウォークは11時と14時からの2回。各回20名の参加枠は大入り満員すぎて、1ツアーにつきおよそ、40名~50名ぐらいがぞろぞろと和泉のまちをあるくことになりました。ガイドは、山本あつし氏。30点のパブリック・クリエイションのポイントごとに、クリエイターさんが一言、絵に込めた想いを語ってくださいます。参加者は、写真を撮ったり、いっしょに歩くクリエイターさんとおしゃべりしたり。地元から参加した方たちは「普段歩くことが少ないので、こんな場所があったの?と発見がいっぱい」と話しておられました。やっぱり、解説をきいたり、クリエイターさんの想いを聞きながら歩くのは楽しいですね。
和泉中央駅から、和泉市久保惣記念美術館までは、約2キロぐらいの道のり。普通に歩けば、20~30分ですが、アートウォークでは1時間50分ぐらい掛かりました。シティプラザと、宮ノ上公園の2か所では、スタンプラリーのポイントも設け、ツアーに参加しなかった方もそれぞれのペースでまちを周遊。ゴールの美術館には、当日134名の方が辿り着いたとの報告を受けています。美術館でゆっくりと休憩したら、最後に「ART GUSHの元になった収蔵品がどれなのかな?」と館内を探してみてください。これまでショーケースのなかで鎮座していた美術品たちが、「あたしが本物よー」「ここに居てるよー」とおしゃべりしてるように感じます。「あー、このコがシティプラザのところにいたおサルさん?」「これが宮ノ上公園にあった歌川国芳の元絵?」という風に、はじめて観た作品が昔からこの町にいる友達のように感じます。(考えてみれば知らなかっただけでずいぶん前から「この和泉の町で暮らしている作品」なんですものね。)
ART GUSHは、1日だけのイベントではありません。屋外クリエイションですから、いつでも無料で観て回れるのがいい。家族をつれて、遊びにいきたくなるのが新しい。
そろそろ桜が咲きそうな季節となりました。お弁当をもって家族でピクニックにいったり、女子同士でプチ遠足をしたり、犬と散歩してみたり、それぞれのART GUSHの楽しみ方がはじまるといいなあ、と思っています。(むらかみみか)