自分の引き出しにまったくないものから、
勝手気ままなイマジネーションを広げていくと、偶然の産物か、
ビギナーズラックか、マンネリからの脱却か、
いずれにしてもユニークな表現が生まれることがある。
アンダルシアの胸毛もじゃもじゃの髯男が、
熱烈なラブソングをねちっこく繰り返し歌ったような巻き舌ばりばりの曲があって、
「これに、日本語の詩をつけて」
と、むちゃぶりで有名な歌手・深川和美から依頼をうけて、
このわたしが珍しくも「雪」をテーマに、日本語詞をあてていった。
そしたら自分が思っっている以上に気に入ってくださり、
本日、リュートの高本一郎さんとともにレコーディング、となった。
場所は以前もうかがった、湖西の別荘のようなスタジオBOSCO。たった4人きりのスタジオ・レコーディング。
気を使う相手もなく、ゆったりと目の前のオンガクだけに集中できた。
目で見る言葉、
耳で聞く言葉、
歌になる言葉、
ぜんぶ表現は違うけど、その根底にずぶとい私がいるかどーか?