モリサワは「文字」の会社。
100年前におじいちゃんが発明した、写植の技術を
いま、孫たちの世代がおおきな愛をもって、
いまにつないでいる。
パソコンがこんなに進化したいまにも、人間の生きていくうえで
「文字」は消えない。
「文字」が消えないってことは、「つたえたいきもち」は、
消えないってこと。
残るってこと。
わたしの言葉は「文字」にのっかる。
何千年も伝え続いてきた、「文字」のうえに魂といっしょに
のっかってく。大きな海のうえで
わたしはたった一枚の葉っぱを躍らせているようなもの。
キモチと文字のあいだには
ずいぶん距離があるとおもっていたけど、距離をどうやったら、
埋められるかとコトバを練ってきたけれど、
文字の方がずいぶん、
大人だ。