知る人ぞ知る、千日前のやきとり屋「山正」のご主人は、
釣りの名人だ。にちようびになると、和歌山や四国に出かけて、大きな魚を
釣ってきてはご近所におすそわけしたり、
やきとり屋さんなのに、どか~んとさしみをサービスしたりする。
夕方、ちょうど釣りから帰ってきたおっちゃんに遭遇した。
「あとで寄るか?」 「うん、寄る!」
ガラガラと扉をあけたら、
「はい、これ」
巨大な、タイとハマチでありました。
どちらも釣りたてで、まだ、内臓も出しておりません。
出刃包丁を取り出して、
魚ときたら、じいじの出動です。
健康診断イブ。「前の晩はあっさりとしたものを」
に、真っ向からさからうような
豪華なばんごはんでした。
ファミリーって私にとって、いまもっとも
こんな感じだな。