日曜日の本番をひかえて、
「サントリー1万人の第九」がいよいよ大阪城ホール入り
いたしました。私はいつも、みかんを1箱差し入れ、カメラマンチームといっしょに
ロケハンしたり、最高の席でオーケストラのリハーサルを
聞かせていただく金曜日なのです。
今年はカメラマンとして初参加のアントン先生がいるので、
いろんなことを英語で伝えようと必死です。
このコンサートは28年も続いています。
それは、努力と改善をくりかえした年月です。なぜなら、
大阪城ホールはクラシックのためのホールではありませんし、とても広いので、
1万人の声とオーケストラの音はふつう、大きくズレます。たとえば、
佐渡さんとアルトの端っこの人との距離は、50メートルほどあり、
音だけを聴いて歌っていてはタイミングがあいません。
ですから、私たちは、彼のタクトの動きを注意してみなければなりません。
私は神戸の震災の年から、この仕事をやっていますが、
私は彼の指揮姿に、12~3年前に大変驚きました。彼はまるで
スポーツマンのような動きの指揮者です。私は彼の仕事を助け、伝えたいと
深く思いました。
ってなことを
スムースに伝えられたわけもないけど、
そのようなことを必死になってジェスチャーと共に叫んでいたように
思います。