東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

関西最強!女プリンティング・ディレクター!

築山万里子という女は、大阪城下、うえまち台地にある印刷会社の娘だ。父親が誰もがうなずくほどのむちゃくちゃなオッサンであることをのぞけば、かいらしい、おしゃれが大好きな娘だ。が、DNAとは恐ろしく。むちゃくちゃなオッサンからはやはり、むちゃくちゃな娘が孵る。いやあ~、実に豪快な、いまでは関西最強といっても過言じゃないほどのプリンティングディレクターである。そして、私たちの古くからの遊び仲間だ。
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今回の本づくりにおいて、この、関西最強のプリンティングディレクターに、ハードの面をすべて仕切ってもらうことになった。この日は、学さんの本の表紙に使う、「布」選び。布、といっても、いろんな見本があるもんやねえ。お経の表紙につかいそーな柄やら、赤ちゃんの生い立ちアルバムにはってありそーなもの、ふええ、おもしろいねえ。どうも、表紙はこの布に、学さんの絵をモチーフにした刺繍をほどこす豪華仕上げ、らしい。それも金色とかなんとか。へたすりゃ、学ランの裏地だねこりゃ。がはは。いいじゃないですか、やりたいことをストレートに糸目をつけずにやってみる。で、ちゃんとかっこよくて、あこがれになれば。これから、この築山万里子を中心に、紙がどーの、透かしがどーの、製本がどーの・・・とまだまだいろんな工程を踏んでいくわけです。無理が通れば道理ひっこむ関西女の細腕は、カンタンにはねじまげられまへんで。いや、ほんま・・・!!

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2007年02月06日 15:07  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。