東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

一行の詩をめざして・・・

英文タイトルがK子ちゃんからあがってきたのを機に、私のほうもいっきに和文タイトルの完成にむかって最終調整を繰り返している。ワープロに向かって言葉をつくっているときって、どんな感じかというと・・・
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まず、私の場合は、かならずワープロのなかに入っているなかでもっとも一番イメージに近い書体をえらびます。天妖の場合はしっとりと大人っぽい雰囲気を出したいので迷わず、明朝体。いちばん好きなのは「HG正楷書体-PRO」。元気なコピーを書くときは、ゴシック系の文字を選んだりするんですね。そうして、気分をのせていくわけです。フォントの設定が終わると、次は、字の大きさを選びます。短いタイトルや、キャッチコピーを書く場合は、「読む」よりも、「見る」言葉をつくりたいので、なるべく大きなQ数に設定して、ぱっとみてかっちょいい、インパクトがある、おもしろい・・・などを自分でチェックしながら、言葉をつくります。その逆で、詩をたらたらと書き綴りたいときは、小さいQ数にしておいて、パラパラと雪が降るように言葉を綴ってまいりますのです。ワープロに向き合っている私は、たぶん、ワープロさんという恋人との密なる二人称の時間で、テケテケと変換や誤変換やを繰り返しながら、思わぬ言葉に出会ったり、裏切りにあったりしながら、釈然とする、カラカラとテケテケとした言葉に向き合っております。仕事場ではなく、こたつリビング(畳床暖房付き)の部屋にて愛用しているのはダイナブック。これは、3年前にパリに取材にいったときにはじめて買って、いきなり海外までもっていったもので、かなり苦労をともにしてきたもの。パソコン3年ともなれば年季も入ってきておりますな。おっと、ハードな話ばかりをしてしまいましたが、編集者の桑原さんに、ずっと指導していただいており、きみならできる、もっとやれる、と背中を押されて、タイトルとはいえ、一行の日本の詩をめざして・・・ここまできたら、一語たりとも妥協はできませぬ。一行の詩をめざして、はかなく、うつくしく、つやっぽい、和文タイトルを完成させようと思っております。だって・・・・だって・・・・・・・・・・・・先週ずっとやってた和文タイトル考えたやつが、全部、データ壊れてなくなってたんやもん!!!!!一からやり直しやねん。やり直してるねん、今・・・!!><おっと、取り乱してしまいました。一行の詩をめざして・・・一行の美しい、詩をめざして。

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2007年02月25日 22:40  |  
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コメント (2)

突然のコメント失礼いたします。
私アライドアーキテクツ株式会社の清水と申します。
この度はいろいろなデザインの情報を集めたクチコミサイトのスタートに際しまして、
是非ともお力添えを頂きたくコメントさせて頂きました。

このサイトの仕組みは、皆様のブログの記事の中から
ファッションに関する記事のみをサイトに収集し、
クチコミサイトを作るというものでございます。
ブログを読ませていただきまして、ぜひともご協力いただきたく
思いまして、コメントという形でご連絡させていただきました。

特にお手間を頂戴する訳では御座いませんが、ご投稿されている記事を収集してサイト上で使用する許可を頂ければ幸いでございます。
記事が収集されると元記事へのリンクが貼られますので、サイトからの訪問者の増加が期待できますので、サイトのアクセスアップに活用いただければ
幸いでございます。また詳しい説明や以下のページからご確認頂ければと思います。何卒宜しく願いいたします。

【説明・登録ページ】
http://www.edita.jp/admin/blogger_regist.php?id=1029&c=0

【お問い合わせ】
support3@edita.jp

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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。