東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

さくらさく

コトバの神様がここんとこ、さらさらと遊びに来て、春の小川のように、風のように、さらさら、さらさら。かたくなな雪がとうとう溶け出したように、堰がいっきにとりはらわれたように、さらさら、さらさらと。恐がることなく流れ出しているような気がするのです。春のチカラのせいでしょうか。春のチカラのおかげだと私は思っております。
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画集のタイトルをすべてリセットしてから、さて、どっちの方向に流れ出しますかいな・・・と漠然と思っていたのですが、ここんところ、「お、こんな感じ?」というのが産まれてきてて、産まれたばっかりの赤ちゃんを、学さんに、「ね、こんな感じは?」と見せると、「ふむ、いいね」。もちろん全部はできてないのですが、よい感じになってきて、切羽詰ったぎゅうぎゅうの状況での発想力ではなくて、あ、こっから遊んじゃえ!と思えるぐらいのテンションになってきているのです。編集の桑原さんに、大和コトバをつかえるあなたなら、きっとできる、といってもらえて。大和コトバかあ・・・使えてるかどうかは別として、大和のコトバの美しさとその奥に潜むリズムをこよなく愛していることには自信があるから。少しずつ、天妖たちに近づいていっているような気がしている今宵。外は、満開の桜です。

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2007年04月03日 20:27  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。