東 學 墨画集『天妖』制作日

墨の女の息吹くまで

ある絵師と、涙もろいプロフェッショナルたちの本造りBLOG

07年5月、パルコ出版より初リリース!!

初回、試し刷りがあがりました!

夕方、プリンティングディレクターのまりさんが「試し刷りがあがったよ~」とやってきて、「うそお、もうあがったのおおおお」と、おののきながら宝の包みをひらくように色校正にご対面。黒色というより、墨。1本1本の細やかな墨の線はまるで風を孕んでいるかのよう。これまでにみてきた印刷とは、全然違うよ うにみえる。この、黒の差、墨の差といったほうがいいかな、この差は、なに?とまりさんに問うてみると・・・ 52iroko-1.jpg53iroko-2.jpg54iroko-4.jpg 「ドラムスキャナーで丁寧にスキャンしたデータを、通常の4色分解ではなくて”墨基調”、簡単にいうとスミ版を基本に、その他CMY版の配分を微妙に調整してるの。だから、スミ(黒)の濃度が微妙に違って、なんとも言えない深みがでるねん…!」 まりさんが一番信頼を置いているという、フォトレタッチャーの古川氏が手塩をかけて超~マニアックに作業してくれている。彼曰く「製版的画像処理の醍醐味」らしい!?
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2007年04月06日 12:29  |  
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東 學 近影

【PROFILE】

東 學 gaku azuma

株式会社 一八八 所属
絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。
父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。 アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。 20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。 97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。 毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。 03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。 また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。 04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、 05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。 同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。 アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。

※上記内容をWikipediaに投稿しました。