東 學(GAKU AZUMA)
プロフィール
株式会社 一八八 所属 絵師・アートディレクター
1963年、京都生まれ。父は扇絵師である東笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。アメリカのハイスクール時代に描いた『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。20才でグラフィックデザイナー・アートディレクターとしての頭角を現し、主に舞台やテレビ、音楽関係などのグラフィックワークを手がける。97年、世界的に活躍する劇作家・松本雄吉にアートワークを認められ「維新派」の宣伝美術に就任。毎日放送ハイビジョン番組『ポートレート』の映像ディレクションにて、(財)日本産業デザイン振興会主催のグッドデザイン賞・特別賞を受賞。03年、森田恭通氏プロデュースのニューヨーク高級ジャパニーズレストラン“MEGU”にて装飾絵画(墨絵を中心にした浮世絵シリーズ)を製作。また、06年“MEGU”の2号店(トランプタワー店)でも装飾絵図を手がけた。04年『ジャパンアヴァンギャルド~アングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)の装丁、05年『林静一 傑作画集 少女編 淋しかったからくちづけしたの』(PARCO出版)の装丁。同年、画家・鉄秀とのコラボレーションによる大型作品『麒舞羅』が大阪市長賞に輝く。アート・ディレクターとしての活躍のみならず、絵師としての活動も各界から注目されている。
初の墨画集『天妖』(PARCO出版)制作日誌「墨の女の息吹くまで」はこちら
COLLABORATION 629
「遊廓」を彩る二人の男、舞台美術家・池田ともゆき、花道みささぎ流家元・片桐功敦。
宣伝美術家としても顔の広い東學が深いかかわりをもつ関西の演劇シーン。その歴史を支えてきたHEPホールでの展覧会とあって、単なる絵画展の装いではものたりないという作家の要望のもと、Project 629は、舞台美術家・池田ともゆき氏と、花道家・片桐功敦氏とのコラボレーションを決行。赤い観覧車のまわる浮世の遊園地HEP FIVEの懐、HEPホールに産まれる、東學×池田ともゆき氏の狂作による遊廓からは、墨画になった40~50体の“花魁”たちが微笑みかける。また、花道みささぎ流の家元に生まれ、斬新な表現力をもって華道の世界に一石を投じる片桐功敦氏が東のエロティシズムにはかない命のかぎりを活ける。永遠の笑みを含んだ花魁たちと、やがて枯れゆく花たちが私たちに語りかけるものとは?
池田ともゆき プロフィール |
片桐功敦 プロフィール |
いけだともゆき。「舞台美術」に出会いヒトメボレしてから現在までその愛情は醒めず、芝居からオペラまで舞台の空間をつくり続けている。新国立劇場「屋上庭園・動員挿話」で2005年度の伊藤熹朔賞本賞を受賞。1965年神戸市出身。 |
かたぎりあつのぶ。1973年、大阪生まれ。華道家。主水書房主宰。1997年、5年間の渡米生活を終え帰国。1998年、大阪府堺市のいけばな流派、花道みささぎ流家元を襲名。2001年春より毎年桜一色の展覧会を開催。2005年、主水書房を立ち上げ、日本家屋の特性を活かしアーティストと組上げる独自の企画を提案、発表の場を提供している。2008年、作品集「見送り/言葉」を主水書房より発行。現在、毎週火曜日に朝日新聞大阪版にて「シゼンのカケラ」を好評連載中。紙面では片桐の視線でとらえた植物の姿が写真と文書で綴られている。 |
主催
株式会社 188 アサヒ精版印刷株式会社共催
HEP FIVE協賛
株式会社モリサワ特別協力
PARCO出版 株式会社ポスターハリス・カンパニーブログエントリー
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