パティシエの女の子は
5年間はたらいた川沿いのカフェを離れて、
あさって田舎にかえります。ふるさとは和歌山なんだって。
パティシエの女の子は、
先日、お店の仲間たちが開いてくれたお別れ会で、いちばん仲の良かった
友達から1冊の本をプレゼントされました。
タイトルは「ぼくらは簡単なことばで出来ている」
ひとつひとつのことばが友達から私へのプレゼントだった、と。
涙を見せてくれました。ことばたちが、私の手から離れて、誰かのものになって
誰かのことばになって、誰かに届いていく。輪っかみたいにつながっていく。
その女の子のいた、カフェの名はリバーカフェ。
まめが、まさかそのカフェの常連犬だったなんて知るよしもない彼女と
きょうは偶然にも出会うことができました。
縁は奇なもの。粋なもの。
そっちもがんばれ。
こっちもがんばる。