いかんいかん。
犬のはなしだけでなくて、閑話休題、ギャラリー夢雲のはなしをしよう。
今回の朱夏3では、「竜宮」をガクさんとわたしのなかで
テーマのひとつに設定し、
大人たちの永遠につづく夏をこしらえてったつもり。
天妖シリーズでは、はじめて深海を女たちが旅しています。
二頭の竜にのって。
PARCO出版さんがとてもやさしい色の
薔薇をおくってくださり、
モノトーンの空間を和ませてくださいました。
追っかけまお。レポーターまお。いつもからだいっぱいに絵やコトバを
吸い込みにくる女の子まおちゃんは
「気合入れてきた」・・・と、着物姿。
このお部屋は、「朱夏小箱」といって、古い印刷の活字を入れていた木箱のなかに
コトバたちをもどしてあげるという試みの作品群。
まおちゃんはまっさきに「おんなのこ革命」という作品をキープ。
こちらは、和室。
ガクさんの「天妖花戦」という約10メートルはあるパノラマな作品が、
ど迫力でせまってきます。東京での展示、大阪での展示、宝塚での展示、と各地をまわってきた
作品ですが、この室生の地にやってくると
こんなにも艶やかさがますのです。
ウッドデッキを備え付けた土間にうつると、
そこは柿の木やクリの木がおいしげっているのに、
なぜか、バリのようなアジアンリゾートな雰囲気。
この空間には、ミカの「VINCENT MIKA」ヴァージョン、手書きシリーズの作品群を
転じさせていただきました。
場所のちから。
に、飲まれることなく、溶け込みすぎることもなく、
ちから強い作品を展示すること。
それがホワイトキューブな空間とおおきくちがう、ギャラリー夢雲の素敵さと恐ろしさです。
でも、作品の中の詩にもかいたけど、
負けるとか
勝つとかではなく
はじめから、かなわないものがそこにあることを
わたしたちは知っている。
かなわない大きなちからに守られながら、
わたしたちはただ、真剣にそこにいるだけ。