三日目の夜、俊介ファミリーがやってきた。
忙しい時間をやりくりして、なんとかかんとか、かけつけてくれた。
そういえば
俊介との関係はこのギャラリー夢雲からはじまったんだっけ。
まだ、かけだしのカメラマンだった俊介が、作品として奥さんであるかおりさんのヌード写真をもって、
ガクさんのとこにやってきたんだっけ。
そっから、カメラマンなのにカメラを持ってきていないのはなんでや?というような話をして、
会場写真を撮ってくれ、ってことになって、
その日のうちに俊介は大阪までカメラをとりにかえり、
まだ室生にもどってきた。で、たくさんの写真を撮ってくれたんだっけ。
あれからたくさんの時間を兄弟のように一緒に過ごしたわたしたち。
俊介はとても忙しくなって。
ガクさんもとても忙しくなって。
わたしたちはあまり逢わなくなった。
それでも、
時間ってもんはつくろうとおもえば、つくれるわけで、
きょうは私のかわりに
みつが、「俊ちゃん、大好き、ちゅ、ちゅ、ちゅ」なのです。