「死というものは、なしくずしにヒトに訪れるものではなく、
死が訪れたその最期のときの何時かの瞬間を、
ヒトは決断し、選び取るのです。
だから、生きているあいだに、あなたが死ぬときのための
決断力をやしなっておきなさい。」
わたしが目標とする写真詩人・藤原新也「メメントモリ」からの一説。
繰り返し読み、丸暗記し、ぜんぶはわからないけれども、覚えておかなくてはとおもった一説。
彼女はゆっくりと虹のスプーンを手にとり、
大好きなガトーショコラを口に含んだときのように
こっくりと微笑みながら
今日の日を選び取ったのです。