最終日の9月23日は
私の誕生日。大好きなソプラノ歌姫・深川和美と
リュート奏者の高本一郎さんをむかえて、
室生の里を一夜の
竜宮にしたててみようという試み。
今回のライブでは、私がいくつか書かせてもらった詩が
声になって、歌になって、
お客さんに届いていく。紙の上でみるのとはまたちがったコトバを楽しんでもらえたら
うれしい。ライブでは初披露する歌もあって、
念入りにリハーサル。
ガクさんは、リュートの音を背景にしながら、ライブペインティングによって
竜宮をつくりあげていく。
高本さんとも初対面なのだけど、どちらも品があるところが
共通している。似合う二人だ。
朗読詩「海のさっちゃん」にあわせるかのように、
波が描かれ、とびうおたちがキャンバスいっぱいに泳いでいく。
ガクさんがゆったりと、
たぷたぷの墨たちと遊んでいるかのように心地よさそう。
ガクさんの絵が次第にできあがっていくなかに、
和美ちゃんが登場して、朗読がはじまる。
自分のコトバが、声になって耳に届くというのはまたぜんぜんちがった
感覚として入ってくる。どきどきもする。
とはいえ、ライブをしてくださっているお二人のまわりは
実は光にあつまってきた虫たちの園で
かなりつらかったらしい。背中に何匹も入り込んできていながらも、
そ知らぬ顔して演奏してくださっていた、というから・・・
ライブが終わりで、
みんながお誕生日ソングを歌ってくださり、
まりこプロデュースの「レモンづくしのバースデーケーキ」をいただいた。
ろうそくの数はシンプルに省略してくださっている。笑!!
とても幸福感に満ち溢れている。
まめもみつも、いっしょにウォンウオンと歌っていた。
まりこときみえ。
この場所で、この空のした、この星のしたで、
ひっついたり、はなれたり、であったり、わらったり、
それでも2年前のわたしたちとなにもかわらなく、でも、まめとみつがいたりして
確実に変わっていっているわたしたちでもあって。
ひとみちゃんとたかひこちゃん。
彼女たちも2年前のライブでであって、そこからファンでいてくださっている。
ひとみちゃんは「手のひらは太陽です」という作品を
買ってくださった。これから独立していくわたしの、ぶれないものとしたいというような
話をする。たかひこちゃんはひとみちゃんのカレシで音響のしごと。
まんちゃんの音と、音響をほめてくださった。
誕生日。大好きなひとたちのなかで、
大好きなひとたちに感謝しながら、展覧会の最終日を迎えることができた。
22歳のときに、
まんちゃんが教えてくれたこと。
誕生日はじぶんがよろこぶ日ぢゃないよ。
じぶんを産んでくれた両親に感謝する日です。
だから電話しなさいね。
「元気です」
って。
それぞれに玉手箱に
それぞれの朱夏をしまって、
また明日から。
また明日から!!