PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
人間界と、犬界。
このふたつの世界においての決定的なる違いは何か?という問答を投げられたら、
なんと答えるだろう。
お父さんは答えました。
「カンタンじゃん。お金がないってことだよ」
「え、お金?」
「そう。お金。ものごとの価値をお金におきかえるという概念が
まめの世界にはもともとないよね。」
「なるほど」
「たとえば、山盛りのドッグフードと、美味しそうなケーキがひとつあったとしたら、
まめはどちらを選ぶと思う?」
「山盛りのドッグフードじゃないかな?」
「はずれ」
「うそ、ケーキ?」
「いや、どっちもだ」
ものごとをあっちの方からみることができないのが、
わたしの最大の苦手物件であり、
ものごとをあっちの方からみることが通常なのが、
お父さんのお父さんたる所以である。
まめは、お父さんといつもどんな会話をしているのかな。