「まめとみつ」- コピーライター村上美香&「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ


PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

どんな街でもそうだけど

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たとえば、じいちゃんと釣りにいくとき。
たとえば、でこぽん畑やさやえんどうのハウスに久しぶりに入るとき。
海に挨拶するように、畑にご無沙汰やったね、と
労わるように頭をさげながら入っていく。新参者ですが、
どうぞよろしく、といった感じ。はじめは彼らの方も緊張感からか、
いわゆる景色が固いのだ。しかし、こちらがわの心がけしだいなわけだけど
景色が次第に開いていくというか、目に映るものが柔らかく、詳細に
変わっていくといった感がある。
そんなとき、釣りざおにクンクン、と小さなあたりがきたり、
サヤエンドウの新芽がここやで、と私に話しかけてくれる。
ウィーンの街歩きも、そんなところから始まる。

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ホテルからすぐそばにある市民広場というところから、
佐渡さんの仕事場である楽友協会まで、ひとまず、街に挨拶をするように
歩くのが1日目。しかし、いきなりオールスターの歴史的人物たちの
胸像のお出迎えの連続で、拍子抜けするぐらい、
目的地が次々にあらわれる。シューベルトの胸像にであったとおもった
矢先にもうすぐそこに見たかったベートーヴェンの胸像が鎮座する。
公園をのんびり散歩する大型犬たちを数えるのと
同じぐらいの割合で、公園には、音楽家や画家たちの胸像。
いきあたりばったり派の私のとなりで、
ガイドブックの地図をチェックして、あっちです、こっちです、と
いってくれるけいちゃんもいてるから、
こっちが思うよりずっと、逢いたい景色がもったいぶらなくてもいい距離感で出会える。
千日前のうちが、道頓堀見物にことかかないぐらいの近さだ。
手に届かないぐらいの距離にあった街や、歴史や、楽譜を残してくれたあの音楽家たちが、
地続きにそこにいるという感覚。佐渡さんが何度も話してくれたことを
少しずつ、身体で感じていく1日目。

2016年2月18日 14:21  |  
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