PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
まめ。
きょうは雨です。春の雨です。
雨を知っていますか。
そらからたくさんの水がポタポタ落ちてきます。
外にでると濡れるから、家でのんびりしようという人がちょっと増えます。
わたしも雨の日は家でのんびりしたいな、という人です。
きょうはどこにもいかなくていいよ、と
空がご褒美をくれたような気分になるのです。
なぜだと思いますか?
きっと、小さな頃、わたしのお母さんがそんな風にして雨の日を
喜んでいたんだと思うのです。
「みかちゃん、きょうは雨じゃねえ。雨が降ったねえ。
畑のスイカがおいしいおいしいって空のおっぱいを飲んでいるねえ。
カタツムリがおおおおお~って背伸びをしているねえ。気持ちいいんだねえ。おいしいんだねえ」
「みかちゃん、きょうは雨じゃねえ。お父ちゃんが畑を休める日じゃねえ。
もうちょっとだけ寝坊さんしようか。そしてきょうは、畑に行かんでええけえ、みかちゃんと
お家で遊ぼうね。うれしいねえ。きょうは雨の日。うれしいねえ」
きっと。
そんな風に育ったんだと思うのです。
誰に教わった覚えもないのに、雨の日はわたしのいい天気。