PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
年に一度の、この季節がついにやってくる。
わたしにとって・・・実は、16年目となるサントリー1万人の第九だ。
はじめてこのコンサートのお仕事をしたのは
16年前の阪神淡路大震災による「復興」コンサートだったから、
16年たってまた、「復興」を祈るコンサートに立ち会うなんて思いも
よらなかった。16年の間に、私の仕事も大きく変わった。
はじめは記念CDのジャケットデザイン、それだけだった。それでも、
小さな数頁の中身をどうつくるか必死で、
1万人分のアンケートをその日中に回収してもどり、本番後わずか
1週間ほどでブックレットを創りあげた。
そんな時代が数年続いて、佐渡さんが指揮者となった次の年から、
プログラム、ポスター、チラシなどの全ツールのデザインを
させてもらうようになった。それからWEBが生まれて、
細かいツールが増えたり、減ったりしながらも、ここ数年は
台本のお手伝いまでさせてもらっている。
16年。神戸ならこんなにも復興をみせたような年月。
16年。あの頃はまだ江戸堀のデザイン事務所にいたな。