「まめとみつ」- コピーライター村上美香&「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ


PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

でこぽん

20120205-deco-1.jpg
因島のでこぽんが実っています。
お父ちゃん、今年もがんばりました。収穫のよろこびは格別です。

去年もここでこっそり告知いたしましたが、
明日ぐらいまでに村上までメールいただけると、
ご注文に応じることができます。
20120205-deco-2.jpg
1年でもこの美味しいデコポンが
食べられますように。
そして、田舎全体、デコポンだけじゃなくて、美味しいお米や美味しいリンゴ、
それをつくってきたおとうさんやおかあさんたちが、
元気でいてくれて、そして、
その美味しさを「オレ、受け継ぎたいっす!!」っていってくれる
後継者が日本各地にあらわれるといいな。

よく考えたら、
「しげい帖」の本当の動機はここにあったんだってことを、
でこぽんを食べながら思い出した。

白滝山で配ったのは、あれは、ひとつの機会であって、
私のこころからの願いってのは、
お父ちゃんのスイカや、お父ちゃんのミカンを、私なりの方法で
残したかったんだ。
スイカづくりのマニュアルなんてどこにもない、と言われたからね。
1年1年、天気も違う、肥料も違う、畑の状態も違う。
だからマニュアルなんてない。そのとき、そのときの作物とおとうちゃんは
話をしながら、水や肥料の加減をしていくのだという。
失敗もたまにはする。ギリギリで台風でぜんぶ台無しになることもある。
でも、「ほんじゃけ、おもしろいんよのぉ」
と、お父ちゃんは笑う。

「百姓はおもしろいんどー!」

そう聞いた時から、私は、ああ、お父ちゃんも好きな仕事をやっていたんだと
思って、いっしょだ、って思ったとき気がラクになったのを覚えている。

まだまだまだまだ取材も体感も足りないけれど、
両親のプロとしての仕事を私なりのことばにして、伝えて、残す。

そして、まわりまわって、
どこかの誰かが、ひょんなことからリンゴ農家になったり、
稼業を継いだり、いま向き合っている仕事にもういっかい夢を見れるような
そんなきっかけのコトバに
なれますようにと、願ってつくったんだった。

たくさん取材いただいて、話しているうちに自分でなにか
いい足りてないような感じがしていたんだけど、
でこぽんが届いて、

あ、ここやった。って思い直した。

2012年2月 5日 17:40  |  
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