PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
188が神戸コレクションのビジュアルをお手伝い
させてもらうようになったのが2003年。
629の第三回目の展示会場に、プロデューサーのHさんがきてくださり、
「いい女性デザイナー知らないかなあ」
と相談されたのが始まりだった。
いい女性デザイナーはうちの子意外に思いつきません!!って
当時うちにいた子が頑張ってくれてた。
でもね、グラフィックデザイナーの考える「かっこよさ」と
キラキラ大好きな女の子たちの考える「かわいさ」ってのは、根本の感覚が
違うんですわ。そもそも生きてきた方向性が違うところにいる子たちなんだとは
思うのです。グラフィックデザイナーとビジネスマンの感覚、それも
当然ながら違うけれど、そっちのあわせ方よりも、
数千倍も「かわいい」には種類があるし、「おしゃれ」には正解がないし。
そのなかで生まれたての巨大なリアルクローズのコレクションを
どうビジュアル化していくか、悩む日が多かったよね。
今日、現場にいったら、
1回目から20回目までのポスターがずら~~~っと展示されていて、
ひとつひとつ、その時のデザイナーたちと交わした言葉を思い出していました。
うまくリードしてあげれなくて辛い思いだけを、うちの大切な子たちに
残してしまった苦い経験があります。
心が折れてしまった子を救ってもあげられないままに、次に、次に、
進まざるをえなかった、めまぐるしくも大きな波がありました。
今日はひとつの、区切りのような20回でしたね。
よく頑張ってくれたうちの子たちと、ケーキを食べて、
いい仕事をしてきたんじゃないかな?っとあったかい気持ちになれたんですよ。
後悔ないぐらい頑張れたんじゃないかな?って
思うんですよ。
神戸コレクション。
うちの子たちにバンザイです。