PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
なんばHatchの広場がいつものお散歩コースなのですが、昨日はすれ違う小型犬のほとんどがノーリード(ヒモをつけていない)状態で困りました。うちの柴たちは、人にはフレンドリーだけど犬に対してはきついんです。だから相手に危害を加えないように、とても気をつけながら散歩している。危ないなあ、と思いながら見ていたら、ノーリードのダックスとポメラニアン風の子が出会い頭に追いかけっこになり、猛ダッシュで広場の大階段を駆け下りていったのです。飼い主の女性二人が、叫びながら追いかけますが、追いつくはずもありません。階段の下は、クルマの往来の激しい「千日前の大通り」です。心配になって私も階段のうえから見ると、中央分離帯のところでなんとか一匹確保。もう一匹は、千日前を越えまだまだ街中へ走っていった様子。ダックスを抱きかかえた女性がこちらにもどってきます。「だいじょうぶ? 怪我してないの」ときくのですが、パニック...状態で、「びょういん、つれてってください びょういん びょういん」と泣き叫んでいます。怪我の状況はわかりませんが、どうやら、クルマにはねられた様子。韓国なまりの日本語で、コトバが通じるか不安だったけど「タクシーにのって、ほりえ・どうぶつびょういん、といいなさい。いちばん近いから」と何度も伝える。「ほりえ・どうぶつびょういん。わかる?」・・・まあ、彼氏さんもいたので任せて、なんどかタクシーにのったのを見届けたのだけど、こちらまで震えがとまらなかった。もう一匹は不明。都会、しかも、ミナミのど真ん中で犬を飼っていることを、飼い主たちは思い知るべきだ。自分の子がいくらしつけのよい子でも、出会い頭の事故をもっとシビア予測して、守ってやってほしい。私は、びびりで心配しすぎやとよく言われる。でも、都会で犬を飼うマナーをなめてかかると、やっぱりそれは、自業自得の結果となる。「なんかの警告やな、うちらも気をひきしめんとな」と言いながら岐路についた。
自業自得の結果を見たくないからうちの子にもリードを付けてます。
指を指されて笑われても平気。
車がビュンビュン通る道にいつ飛び出してもおかしくない、「止まれ」と言っても止まらないことのほうが多い2歳児。
うちも気を引き締めてしっかりリードをリードしなくてわと思います。
そうか、そうだったね。犬だけじゃなく、子どももおなじやね。リードを、リードしなくては!!そのとおりやなあ、と思った。ありがとう。