PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
その、ちぃねえのとこに云ったら、ちぃねえとこで飼ってる
デイブという老犬がいよいよ危ない時を迎えているときいて
どきどきしていたのだけど、
まめとみつをつれて、ちぃねえといつものように庭先でおしゃべりしてると
家のなかから、おじいさんが
「おい、デイブが死んだど」 と叫んだ。
わたしも犬を飼った経験がないとはいえないけれど、
臨終に立ち会ったことはこれまでになかった。
いつも、母や父が、最期をみとっていた。
驚いて部屋にあがると、ごくごく、普通にいつものように
まめやみつが寝ているのとおんなじ。
抱っこするとあたたかいし、うっすら目も開いている。
おじいいさんと、おばあさんの間で
デイブが眠った。GWだったので、孫のようすけ一家もかえってきていて、
ようすけがデイブを撫でた。中二のときに、赤ちゃんでやってきて
14年間この家にいた犬。
犬を飼い始めてから、はじめて、死んだ犬をみた。
デイブは畳のうえで、おじいさんとおばあさんと孫のようくんに看取られて
天国にいった。シゴトにいったデイブの
おとうさんとおかあさんから電話がなった
その時刻だった。