PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
朝から大雨でした。
夏の間ずっと雨のなかった島の畑は雨がほしくてほしくて
その雨は恵の雨でした。だけど、
この日のためにずっと準備してきた祭りのチームの人たちは、どうにか
雨があがることを望んでいました。今日は火まつりだもの。
花火の日だもの。母からは、雨がふってほっと安心、とメールが入ります。
島の友達からは、どうか晴れますようにとラインやFBで近況が報告されます。
今日は、水と火の戦いだなあ、となんとなく思っていたのだけど、
考えてみたら、水軍まつりのテーマは「喜び合う」
この方法があったんじゃん、と思って、「喜び合う」を口にしてみて
水も火も打ち消しあうのではなく、喜び合えばいいといふうにおもってみて
「火祭り、決行します」の決断が下され、
私は新幹線で帰っているし、スタジオLの内海さんは家族旅行として三重から車を飛ばしているし
ロッキーのけんごくんは尾道から祈っているし、瞬君はもう武者の衣裳の着付けに
入っているし、ぞくぞくとスタンバイがなされていった。
今夜は奇跡が起きるぞーって、どっか確信があった。で、やっぱり奇跡がおこってた。
雨が降っているのに、傘を差さない観客。海から届いた火、帰ってきた火、
武者たちの火。迎え火。
喜び合う。いいテーマじゃん。すごいじゃん、うちの島。