PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
帰ったらお母ちゃんもお父ちゃんも、じいちゃんもおらん。
車もない。電話もでん。うーーーん。
小さい頃、家にかえってだれもいなかったらさみしくて、隣のひでこおばちゃん
とこにいって、遊んでもらっていた。だからというわけではないけど、
「ひでこばちゃん」といって、「あら、みかちゃん。もどったん?」
「だれもおらん。自転車かして」 「あら、使いねえ」
因島で自転車にのるなんて、高校生以来の感じ。海沿いの道を
畑まで走ってやれ!とおもって漕ぎ出した。
きれい、きれい、自転車のスピード。犬の散歩のスピードとはまた違う、
車とも違う、自転車のスピード。畑、どこじゃったかな???
うろ覚えのまま農道をてきとうに曲がってみたら、大正解。たいしたもんじゃ。
帰り道の、夕景。この道を高校3年間ずっと通った。