PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
夜になってさらに賑わいがつづくBAR渡邊崇。
写真はドリンクと料理を担当してくださった
室さん。映像作家さんです。カウンターには、写真家黒岩さんの
ところのデザイナー藤井さんや、役者をやっている女性
夜になってクラシックのミュージシャンやイベントの仕掛け人など
幅広いジャンルのクリエイターやアーティストが押し寄せ、
「職人なのか、アーティストなのか?」
「対価は、ものづくりのモチベーションになりうるのか?」など
テーマに対するオーディエンスの意見っていうか
つっこみが満載になり、店主・渡邊くんも白熱していきます。
まるでハーバード大学の白熱教室。
数々のトークショーを見てきましたが、ここまで観客が
それぞれの意見を自由にしゃっべりまくる空気は前代未聞です、まじで。
これはひとえに、店主わたなべくんの姿勢にあるな、と
思いました。「いい話」「成功例」「裏話」などに流れがちな
トークサロンにたいして、「オレのもんもんとした悩みをいっしょに考えてくれ!」
という姿勢。集まったみんなも、それぞれがクリエイティブの仕事に
携わっている人なので、たとえば「作品の対価」「芸術と経済」・・・
つまり、好きなことをやりたいけど、生活もしなきゃいけないけど、
その好きなことをお金に変えていく力って、モチベーションなのか、
なんか違うのか? でも、家賃払わんといかんし、子どもも食わさないかん。
その金を稼がないといけないモチベーションに必死で
作曲していた時代のオレと、いま、お金の心配がなくなったオレとでは
作曲のクオリティが変わってくるのだろうか、そうでもないのか?
オレはどーしたいんだ? 好きな曲を書き続けて、売れ続けるためには、
どうやったらいいんだ??? ってな、もんもんとしたものを
ひとつひとつ言葉にしていくなかで、オーディエンスが、それは違うんでは?
とか、こう考えたら?という意見がどんどん出ていきました。
これはもうBARというより、白熱教室です。
これは、意味のあるクリエイティブダイニングのカタチだと思う。
渡邊君ありがとーーーー。室さんありがとーーーー。