PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
佐渡さんから昨日LINEで
「明日のケルン、びっくりするで!!」と言われていたので
なにかサプライズがあるんかな、と返したら
「いやいや・・・演奏がびっくりするってこと」っとおっしゃってたので、
楽しみにしていたのですが、入口でキョードーの田村さんが
「びっくりしますよ、すごいですよ、佐渡さんの1年の総決算ですよ」
と珍しく興奮気味にいってきたので、「そないにびっくりって」
という気でもいたのですが・・・
佐渡さんがすごすぎて、第一楽章から、まんちゃんと顔をみあわせて、
「すごいな・・・」「何これ」
「あんなにきれいな二楽章を聞いたのははじめて」だと、まんちゃん。
二楽章で泣いてしまったというし。私は、なんか、ずっと
そう、佐渡さんがずっとゆうてた「音の神殿」ってこういうことなのかって
思っていて、「ずっとこの音に包まれていたい」と思った。
こんな第九があるんですね。まだまだ、第九の音ってあったんですね。
びっくりした。素直にびっくりした。佐渡さんはサプライズの天才やなあ。
なにか共感とかではなくて、シンプルに音で感動したのは、
はじめてかもしれない。バスのソロ、「こんな音ではない!!」って
最初の出だしのところ、すごかったな、こういうバスのソロをまってた気がする。男声合唱すごかったな・・・お父ちゃんがんばれ、って
エールみたいに聞こえて、ラフェット~のとこは、涙が止まらんかったな。
フーガ、すごかったな。テノールの合唱のひとが、まるでソリストみたいな高い声で「ざーーー」って入ってきて、それがすっごい異質なのにきれいで、
フーガのところは、口をあんぐりあけてぼ~~~~~っと音の噴水のなかに
いました。
まだ、こんな世界があったのですね。美しいものを見る、聞く、味わう・・・
もっと高みの芸術を見る、感じる、呼吸する。
フンケン、って終わって、愛しすぎる大好きな最後の佐渡さんの指揮。
終わった瞬間のブラボー。
びっくりすることがあった。ブラボーって、
わたしよりも先に立ち上がったのが、隣にいたまんちゃんだったこと。
ブラボーって、ずっと感謝を拍手にした。
ほんなら、背が高すぎるので、後ろの方のおっちゃんに「みえへん」って
注意された。
ブラボー・・・!!
ずっとずっと感謝を拍手にした。