PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
真夜中にたまに、まめが「くぅ くぅ」と泣いてベッドのそばまでそわそわやってくることがある。
玄関をあけてやるといそいそと、お風呂の後ろのほうの土間まで出かける。
こういう時は腹痛だ。げりぴーだ。ええよ、その土間のところでしてええよ、と
いっても暮らしの空間を汚すのがきらいな律儀な柴犬は、
くぅくぅ・・・私をそとへいこうと誘う。連れてってくれと哀願する。ほっとことおもうのだけど、やがて
眠っていられなくなり、てきとうなTシャツをはおって、リードをつける。
いつもより早走りで、道頓堀にひっぱる。
はよはよ、もうデルデル。といわんばかりにひっぱる。
あたりは真夜中、とはいえ、昼間とかわらない明るさと人の多さ。
川沿いまで走って行って、くるくる。 くるくる。 くるくる。 あれ、でーへん。
まめ、「あれ、でーへん」
みか、「でーへんやん」
くるくるくる
まめ、「あれ、でーへん」
みか、「だましよったな」
まめ、「ちゃうねん、でそーやってん」
みか、「なんでもええからだしてくれ」
くるくるくる あっちくるくる こっちくるくる
まめ、「あれ、でーへん」
みか、「かえるで、こら」
最後のチャンス、駐車場のところ、いいぐあいの匂いを発見。くるくるくる、
最後のチャンスや、ここでふんばらなしばかれる。
まめ、「いけるかも」
みか、「いけるかも」 ふーーーーーーー、ふーーーーーーーーー、入った。
まめ、「いけたわ」
みか、「いけたな」
眠いわ。目、さえてしもたわ。