PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
じぶんでは作家っぽさがまったくないと
思っています。それは謙遜でもなんでもなく、
學さんや山脇さんにずっと支えてもらって、
やってみーといわれて、ドキドキしながら、不安いっぱいのまま
でもやってみたらちょっとおもしろいな、と感じながら
これでいい?こんなん?と思いながら、
自分のスタイルみたいなものを必死で生み出してきました。
はじめのころはぜんぶ結局は學さんにかっこよく仕上げてもらっていたので
不安もなかったけど、はじめてペンを握って、
手書きに挑戦した日は、個展の前日に逃げ出したくなりました。
自分の作品がまったく展覧会場の壁を埋められてないのが手にとるように
わかるのです。しょぼおおおおっと思ったのです。
それでも、へえ、そういう美香もあるのだね、といってくれる人もいて、
ペンでどうやって字を崩していくのかを研究して、
夜中に3時間ぐらい特訓を受けたりして、なんとか美香書体が
できてきたころに、筆なんか絶対むりだ、と思っていたんだけど、
たしかナロさんが「できるよ」と言ってて、挑戦してみたら、
ペンで出来なかった強い表現ができた。だんだん、自分のことばと
表に出るほうの表現が近付いてきた。
ことばとからだが近付いた。面白くなった。正統派でいくと20年ぐらいかかるから
美香ちゃんははじめから崩し字でやりなさい、と學さんにいってもらって
やってたんですが、だんだんもっともっとってなって上田先生に
書道を習うことにした。「習ってみよかな」というと、學さんが以外にも「俺も!」
っていう。すごいなこのひとの向上心、っておもってそこから3年弱、
まだまだな自分が面白くって、いいたいことと、いいたいかんじ、いいたいフォントみたいなものを
いくつか書き分けられるようになったかもしれない。
まだまだカッコつけすぎていたりするし、昔の、殴り書きみたいなのが
パワーあるなって思ったりすることもあるけど
毎朝、楽しみながらやっています。
朱夏。9月15日から。