PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
サイトリスニング、
ってゆーんやて。
その曲が生まれた場所で、その曲をかけてみる
みたいなこと。
朝、ひたすら近所をひとりで散歩して、
あー、そうだ、はなちゃん聴こう、っておもって
ポケットのアイフォン。
イヤホンでなくて、そのままかけて、
そういえば、はなちゃんのフルサトは、富山で、
たぶんあの山のうらっかわぐらいの
どっかのまちに、いまも、はなちゃんのおとちゃんおかちゃんが
いてて、きゅんとつめたい雪山のパノラマのなかに
いくつかの音楽を
犬のリード、えい、ってはずずように
はなつ。
あ。オレンジ色のでんしゃ。
「ただいま、おかえり」
おはなちゃん、
風景にシンクロ、
心にシンクロ、
手のひらにシンクロ。
やっと雪が解けて、
長い冬だった。深い雪だった。
でもやっと、雪とけて
やわらかい春のひかりのなかで
つながるおんがく。
遠くに届く。
手のひらに届く。