PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
本当は今夜、ひとつアポがあって
それをキャンセルしたところだった。
ちょっとだけ人生の先輩である方に、意見を聞いてみたい
ことがあって。ただ、ちょっといけなくなって
時間を割いてくださって入たのに申し訳ない、という
連絡をいれていたのだけれど。
夜になって、フェイスブックを見てみると
その方が、きょうの訪問先で、20年ぐらい前に
私が書いたことばを今も大事に、デスクに貼って頑張っている
というクリエイターの後輩に出逢ったらしく
私の話になったとか。
「好きなことしかできませんし、
好きなひとしかできません」
188のコンセプトだ。629のスタートの時に掲げたコトバだった。
どん底からの再スタート。リセット、リスタート。
誤解されやすい言葉だけど、わがままではなく、
好きなところを見つけていこうね、というメッセージでもある。
いろんなふうにとらえることができることばで
人が何かを続けるための根源でもあるのかもしれない。
続けてきたものは縁がある。そーでもないものは続かないよ。
先輩と、後輩が、どんな話をしたのかはわからないけど
「逢いにいかなくちゃ」
これは、2年前。その先輩のことをまんま表現したコピーであり
ランニングチームのTシャツに印刷されて
マラソンのたびに彼らはこのコトバを背負って走る。
自分の限界に逢いにいかなくちゃ。
もうひとりの自分に逢いにいかなくちゃ。
このミカチャンのコトバを背負って、今週末はオレも
またマラソン走るんだ、という話をしたようだ。
生み出してきたことばが今日も誰かを強く
勇気づけていることを知る。
自分の役割をおもう。