PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
久しぶりに近鉄アート館で芝居をみる。
リリパットアーミー
ふっこさんの芝居です。
いやあ・・・ヘビーな芝居でした。ちょっと仕事が
詰まっていたので気分転換で笑いに行こうと
思っていたのに。ずーんとした、きつい近代歴史を
ぎゅっと凝縮して2時間でみせてもらったきもち。
ふっこさんに、
「な、みかちゃん、わかるか、これぐらいの歴史、
しっときや。いるんやで。あたしが2時間でみせたるからさ、
しっときや。」っていわれてるきもち。
こびない芝居だなあとおもった。
この時代に、こんだけのヘビーなものを正面からもってきて
客に受けるとかじゃなくて、伝えるというか。
伝えなきゃというか。
匠な芝居だなあ、とおもった。すごく難しいけど、
あきさせず、わかりやすさへの工夫をとことんしている。
「こういった近代史は、映像ではなく、
生の人間が演じて伝えるという手段が一番いいと思う。
だから演劇で伝えることが必要だ」とパンフにかいてあって、
ああなるほど。なるほどなあ・・・
自分にどれだけそれが
できているだろうかとおもった。
私の思想はどこにあるだろう。私はこうだよ、
と胸をはれるものはどこにあるだろうと
改めて思い直す日。
ちょっと先を走る女性、わかぎえふさんの演劇をみるたびに
芝居を超えたいろんなものを感じ取る。