「まめとみつ」- コピーライター村上美香&「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ


PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

お片付け

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今でなくてもいかなと思ったけど、
やっぱり今でないと、
スイカがぐっと臭くなる・・・やわやわのずぶずぶになって
持つこともできなくなるから今のうちに
お父ちゃんと運び出すことにした。
正直、過酷だ。
残しておこう。これからのために。
お父ちゃんはカッコ悪いからこういう無様な姿を
写真にとったりするな、というのだけど
現実から目を背けて次にはいけないからね。
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泥にまみれて、
真っ白になってしまったスイカ、
ところどころ穴が開いているのは、カラスがつついた後かな。
赤い汁が噴き出したりしていて、
すでにコバエがむんむんとたかったりしていて
まるい球のなかにガスがたまって
今にも爆発しそうだ。
そう、スイカは腐るとバクハツするのだ。ぶしゅーって。ほんまよ。
コンテナに2~3個ずついれて運び出す。
軍手のうえにビニール手袋して。
まあ、臭さもそのうち慣れてくるわけだけど、
広島人としてあえていうなら
被爆地で黒焦げになったひとの頭を運んでいる気分にもなる。
ごめんなさい、こんな書き方。恐いよね。
ま、その1億分の1ぐらいの規模ですが、
記憶はないけど教育で教え込まれてきた広島のかんじを
重ねてしまった朝。
父にとっては、言わなけけれど、それぐらい
さみしい現実だったのかもしれない。
正直、豪雨のせいだけではないことも十分に知っている
今年の現実。

「美香にこが~なことやらせるとは
生涯のうちでおもいもよらんかったのおお。ま、
思い出にしょうで。元気なんじゃけ、ええとせ~」

「お父ちゃんの元気のかわりにさ、
スイカちゃんたちが身代わりになってくれたんだと思うよ。
そう思うと、がんばらんとね」


2018年7月14日 08:50  |  
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