「まめとみつ」- コピーライター村上美香&「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ


PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

重井中の授業を前に

10月31日。
めちゃくちゃ混乱してしもた。

「美香さんは、母校の中学生に何を伝えたいですか?」

1日にいっしょに進行をしてくれる
悪友・内海さんと打ち合わせをするなかで、
何を伝えたいですか?といわれて、そういわれたら、えっと
あれ、私、なんだ? どこだ、だれだ、どうだ?と
急に混乱してきたん。

13歳から15歳という時代を生きている子どもたち。
大きなタイトルは「いつか島を離れる君に伝えたいこと」
としたはずなのに。想いや、やってきた経験、マチオモイを
伝えるってことはたくさんあるはずなのに
あれ、ぼちこつのことも話したいし、お母ちゃんの手紙のことも
いいたいし・・・でも、いつも話している大人が対象ではないし、
その子たちに伝えたいこと、伝わってほしいコト
あれなんだ? 自分らしく伝えることがなんだって
急にわからんなって。必死で、構成を考えていたんだけど
すぐ破たんしてもて。頭にドーパミンがぎゅうあああってなって
いつもとちゃう。

佳苗に泣きつく。「なんか、あかん。混乱して
服も決まらん」

「うーん、コムサはいっちょらいすぎるじゃろうけ、
セーターみたいなんかったほうがええ」

「わかった、ちょっといってくる」

ちょうどよさそーなやつをみつけて、袖を通してみたら
あ、しんなりときこなせそーだ。よし、形はこれでいけそーだ。
トーク前にまとまらんなんてことほとんどないのに。
でもま。やるだけの事前作業はぜんぶやったし、
ゆるやかに甘えていればいいファシリテーションをしてもらえるし
賢吾ちゃんは車のっけてくれるっていうし
だいちゃんは写真とってくれるし、
校長先生はナイスなレスポンスで盛り上げてくれるし、
よしこちゃんからはヒミツの写真が送られてくるし、
正樹君やみさとちゃんはニコニコで、「明日、よろしくです」って
メッセンジャー送ってくれるし。何も不安なことはないはずなのに、
自分だけがなぜか不安・・・

たぶん。数年前よりも知恵がちょっとついてしまったんだと思うの。
トークショーやらワークショップやらって、
もっとこうであらなきゃ、とか、こうありたいとか、
思う中で、等身大以上のことを想像して求めて、混乱したんだね。
でもそれは、とっても大事なことで、自分が「そこそこできちゃう」ことに
興味はなくなってて。できないかもしれないことい
チャレンジしたいなって思うからこその、ライブな知恵熱。
ぎりぎりまであかんかもしれん・・・って思い続けてからの本番力。

シンプルに。

伝えたいことはなんだっけ?

根っこと翼。

島という、強烈な磁力のあるふるさとをもってるあなたたちは
どんな場所で生きていこうと、
根っこのチカラが強みになる。

島を離れる?島にいつか戻る? 難しいね、それぞれの人生。ここは好き。
でも・・・。ほかにも大切なものがある、目指したいものがある。
まだ見えてないいろんな世界を見てみたい。

YESとかNOとか、白とか黒とか、「どっちか?」じゃなくて
「どっちも」でもいいし、どっちもない別のものでもいいし、
そういった人生の選択肢のなかで、
根っこと翼の両方を持てると、豊かだよ、楽しいよ、

離れていても、
島を想うこと。できるんやで。

できるかな?
伝えられるかな?

そんなこんなの前日。あー眠れない。

2018年11月 2日 23:39  |  
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