「まめとみつ」- コピーライター村上美香&「柴犬まめとみつ」のコトバ・グラフティ。

まめとみつ


PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。

本調子ではない

20190128-arabia.jpg
本調子ではないけどね、
ってことばが今日は気に入っている。
うーん、雨だからね、
という言い訳に似ている。
低血圧やねん、
といってみたいけどそれはちゃうから。
喘息やねん、
というのは重いしほんますぎるし
そうね、
本調子ではないけどね、
といって、いつもよりちょっと
自分に甘くする。

ランチ帰りのアラビア珈琲。
珍しく自分から「コーヒーのんでかえろか」と學さんにいって
「ほな、アラビアのシナモントーストくってかえろかー」
「そういえば、ちょっとまえに
 賢吾君が、日本一うまい煮込みのある店にいってくるーゆうてたけど
 そういうことをさらっという男の人って 
 もてるんよねー」
「どういうこっちゃ」
「あーだから、今みたいに、シナモントーストみたいなことを
 さらっというような」
「いらんのかい」
「そういう意味ではなく。きゃー、シナモントースト~いう女子は
 ようさんいてるよね。
 で、さっきの、ふるえ、の話に戻るけど」
「おお」
「あ、カフェオーレで」
「オレ、アイスコーヒー」
「え、アイスなん、さむっ」
「さむない」
「で、ふるえ、やねん。」
「おお、なんか、ざわつく、ざわめきみたいなことに近いか?」
「ああ・・・小さいゆれ、てか」
「辻さんにな、このあいだある写真おくったら
 なんか、ざわつく、ってLINEかえってきて。ほら」
「あ、うん、ざわつく。記憶ってか、
 胸の底がちくんってくるなんかってか」
「近いか?」
「かもしれん」
「もういらんのか」
「どうぞ」
「美香ちゃんたべーや」
「うーーー、たべれかな」
「かえろ」
「かえろ。お、プリンうまそ」
「ここのプリンはな、まわりのところおはしでくるくるってはがして
 ひっくりがえすやつ ぶるんってでてくる」
「ええねえ、でもさ、アメリカンのケーキはあれは手作りではないわ、
手作りゆてるけど。あ、あれ、姉妹でやってるんて」
「え、姉妹?明治軒のおばちゃん的な」
「もう妖怪やね、全員」
「あ、このかべ」
「ざわつくな」
「ふるえる」
「本調子ではないな」
「うん」

2019年1月29日 22:46  |  
« ほぼ1週間ぶりの | トップページに戻る | 本調子ではない2 »
コメントを投稿


コメント


« ほぼ1週間ぶりの | トップページに戻る | 本調子ではない2 »
     

月間アーカイブ

最近のエントリー