PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
まりどんに誘われて
ある写真家さんの展覧会とオープニングトーク。
詩人の菅啓次郎せんせという方を
私は存じ上げなかったのですが、
「ろうそくの炎がささやく言葉」という
詩集を買わせていただく。
3.11のあとに「詩人ができること」として
ことばによる心の救済をしようと
30人の詩人たちが葉をよせて編んだもの。
ろうそくの炎のなかで朗読ができるようにと
書かれたものらしい。
サインをもらうついでに、
「なんかコトバをください」といってみた。
少し間をおいて、わかりました、うーん、なにしようかなといって
書いてくださったのが、
「夜明けはいつも夜明け」
ふふふ。と笑いながら。なんとなく、ふっと
出てきたであろうこのコトバを
ありがたくちょうだいする。
なんじゃそれ、とおもってみたけりゃそうでいいし、
深いとおもえば、ふかい。
その読み方はあなたのこころがきめるもの。
夜明けのこない夜はない・・・このよくある二重否定よりも
ずっといいんではないか?
夜明けはいつも
夜明け。
ことばをだれかに届ける役割をもって
生きてきた人から
また小さなバトンをいただく。