PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
地元のひとがおすすめする店、
に、行きたいとおもうきもちはわかる。
でも、地元のひとは、その地域の名物料理を食べてることはすくなく
もっと日常的にカレーとかハンバーグとか定食とか食べる。
私は大阪ではないので、家でタコ焼きはしないし、
繁華街に住んではいるが、ごはんは家で食べるのがほとんどだ。
タコ焼き、どこが美味しいですか?
どいったら伝わるのだろう?と思うの。
でも、私が日常的に買っているのは、国立文楽劇場の横にある「えびす」だ。
そのちょっと前は、その向かいにあった「まるたこ」の屋台だ。
冬の散歩の途中ではじめて「まるたこ」を買ってたべたとき、衝撃的にうまかった。
8個で300円。大振りのタコ焼き。千日前沿いの黒門市場の入口のあたりの小さい屋台タイプ。
よくしゃべるタオルを巻いた兄ちゃんがひとりでやってる。
188にまだリカがいたころには、夜食やら、おやつやらで、よくみんなで食べた。
で、ある頃からその向かいの「えびす」が好きだな、とまんちゃんがいうようになって
食べてみると、天かすがたっぷりはいった、小ぶりタイプ、小ぶりならではの
カリカリ感と食べやすさがある。16個で500円ぐらい。そのうち、
「まるたこ」の兄ちゃんといろいろ喋るのが面倒になってきて、
「えびす」を選ぶようになる。
なんもつくりたくないなーと思う金曜日の夜、
かなえといっしょに散歩にいって、「えびす」のタコ焼きかって、
氷結かって、乾杯する。そんときにちょーどいい。
私はヘビロテしている。
「赤鬼」が近所にあったころ、それもうまかった。でも、店舗をひろげて
道頓堀に進出したときにたまたま買った「赤鬼」は、おどろくほどまずかった。
反省したのか、元の店にもどってきた。先日買って食べたら、まあ、ふつう。でも
場所がいいからたくさん人は来ている。
「宮本商店」は問題外。タコ焼きが売れているところなんてみたことない。
古い駄菓子屋さんの名残というかんじ。犬たちにやさしく微笑んでくれるので
お店のご夫婦はきらいじゃないけど、食べ物を買おうとは思えない、理由はそんなにない。
「わなか」は、だしがきいた大振りタコ焼きで、ミナミにはたくさんある。
8個で500円かなあ。でも、コスパ的には、高いとわたしは感じる。観光客の方は「わなか」どうぞ、
てかんじ。
でも、「絶対おいしいから、まじでたべてみてみてみて~~」といえる
ものが、「えびす」かというと疑問だ。わたしには日常。ラーメンも、「作の作」チャーシューだらけのん
パンチがあって食べたいなともおもうけど、「小洞天」のシンプルな味がええなあと。
昔、北千里に住んでいた頃に寮のそばにあった「たこやき」。
これや衝撃的に美味しかった。広島でたべたことのあるタコ焼きとは比べ物にならない。
寮のみんなが大好きだった。大人になって、マチオモイ帖の作品のなかに
今ではちょー有名人になった服部さんが、あの、たこやきやさんの写真をのっけていたのには驚いた。
昨年たずねてみたら、そこは大きな道路に変わっていた。
思い出の味は想いでのなかで味わう方がいいね。
さて、あなたは、どこのタコ焼き、食べたいですか?