PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
昨年、作曲家・
渡邊崇先生につれてってもらった
音大のちかくのお店「葉月」
「すんごいおいしいお惣菜をたべさせてくれる
お店がちかくにあるのでそこいきましょう」
ここのおかあさんが素敵すぎてずっと
もう一度いきたいとおもってて。
やっと。
「大阪音楽大学」のミュージッククリエイションコースの
卒業公演をみにいった帰り。
実はここにくるのが楽しみだった、という。
お惣菜だけかうつもりで
いったのだけど、ビール一杯だけ。
いただきながら、
87歳の「さえこさん」とのんびり話す。
昔話をたくさんしてもらう。
クラーク博士が「少年よ 大志を抱け」といったあと
「私のように」と続けるようにね
わりあいそうやって、夢をもって、動いているかんじが
わたしもすきなんですね
恥のないように。と、
そうやってきましたかねえ、昔もこのまんまですよ。
北九州の田舎の生まれで、30ぐらいまで
貰い手がなかったものですから、都落ちしましてねえ
務めにもでたのですがひとりでやろうと
新地でお店を20年やっておりました。
「ほらあの、田舎百姓の嫁のようなコの店」とかいわれて
ましたね。
ユニチカとか日立造船とかそういうおおきな会社の人や
お医者さんとかもきてくれたりしていて
手紙をもらったこともありましたよ。
晩年は海外でずっと活躍されておった方がいて
テレビのニュースで亡くなられたことを知ったりね、
もう私のとしですから、私を可愛がってくださったかたは
ほとんど90歳やら100歳ぐらいでしょう、
みんななくなっておりますからね。
東京から通ってくださっていた方なんかは、
お帰りのときにいつも国際空港まで送っていきましてね、
そういったこともありましたね。
ポテトサラダのほうがよかったかしら。
甘いものはおすき? 豆を炊いてあるのがあるから
ビールだけより、少しね、突き出しだけいれましょうね。
どうぞ。