PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
お散歩いくのに家のまえで
パパを待っていたら
通りがかりのかわいいカップルと出逢う。
犬の扱いがなれているようなかんじで
ベレー帽にかわいい「肉球」のブローチ。
「犬かってるの?」
ときくと。
「17歳の柴犬を飼ってて、
先月、空に送ったのです。神奈川なんですけど」
「じゃ、子どものころからいっしょに育った子?」
「はい、幼稚園から。私が先月、大阪に出てきて、
その3日後になくなっちゃって・・・」
「僕も昨年、17歳になる雑種なんですけどうちのこ
なくして」
という。
二人とも表情がとてもやさしい。
「そっか、12歳かあ。
14歳とか15歳になると、も~~~~っと可愛くなりますよ」
という。そのコトバがうれしくて。
そっか、も~~~っと可愛くなるんだな。楽しみだな、って
おもう。
そのまま別れるのがおしくて
「ちょっとまってね」
といって、「まめの本」をとっさにプレゼントした。
このおんなのこの人生のなかで
なにか助けてくれる本になるような気がして。
こういう縁、とても大事におもう。
また逢えるかな。