PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
東日本大震災から11年。
きょうの我が家は、東北のことをしのぶ間もなく
朝からまめの口からでる血の濃さにいたたまれずに
胸がぎゅんとえぐられるような痛みを覚える。
泣きたいきもちというものは、「こみあげてくる」という表現を
よく使うけれど、胃の上のあたりから
本当に「こみあげてくる」ものだとわかる。
悲しさなのか怖さなのかさみしさなのか、愛しさの延長にある
たまらないきもちなのかはわからないけれど
時々、どうしようもなくこみあげてきて、こぼれる涙が
ぽろぽろとなる。
リカにもらったガーゼに濃い血がついて
まだ夢のなかにいるみたい。