PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
いまこのブログをどれぐらいの方が見てくださってるか
まったくわからないのだけど。
痛み止めを注射して、
いまは安心して眠っているまめの横で書いています。
SNSとちがって、「いいね」などの反応をきにしなくていいブログという媒体は
私にとってとても心のなかを素直に吐き出せる大切な場所なので
まめがうちにやってきた日から365日休まずに書いています。
ときどき、え・・・そんな方が読んでくださってるの?という不思議な縁も
あったりして。何年もお会いしてないのに最新のわたしの動きを
ご存じいただいていたりする。誰かが、見てくださっている、というのは
おおきな力です。ここのところのまめブログは日々のメモをかねているため
どきっとするようなワードが飛び交っています。ごめんなさい。
できるだけきちんとメモを残すことが、私自身の使命である気もしているので
この日のことを忘れないために書いています。つらい方はどうぞ飛ばしてくださいね。
口腔内メラノーマ、という高悪性腫瘍を患っていることが
発覚したのが3月9日。
口から薄い血が出ていたのがきになったことで、病院に相談にいき、
「歯周病だろうから、歯のお掃除をしましょう」と麻酔をかけて口をあけたら、びっくり、
というところからスタートしました。
とつぜんの、がん宣告です。「なしよりのなし」というかんじの診断でした。
近所にある、なんばペットクリニックのS先生。笑顔のやさしい女性の先生のもとで
指示を仰ぎながらすこしでもまめが安心してすごせる日々が続くよう
やれそうなことを無理ない範囲でやってみることにしました。
途中、東洋医学の往診もチャレンジしてみましたが、お薬を飲まないことや、値段の高さもきになり、
いまのまめには会わない気がしたので断念。
また、長居にある犬のがん専門医に相談もいきました。魔法のような薬があるかもと、期待を寄せてみましたがいろんな条件を考えて、そこも断念。
いまの先生のところでやれることを。という選択です。家から5分でいける病院があるということは
都会に暮らしている一番の利点です。そして、「昨日はごはんたべれた?ちょっと体重おちたね。そかそか、しどいね」といってくれるS先生に出会えたことはもっと大きな心の支えです。
いまは2日に1回の頻度で、インタードックという免疫注射と、パラディウムという内服薬、止血剤、を日々のるーてーんで投入。痛み止めもはじめました。でも、飲めたりのめなかったり、です。
口のなかに腫瘍が広がっているため、ごはんを食べることができません。
栄養ドリンクやチャオチュール、パテタイプのウェットのごはん、ブレンダーですりつぶした野菜やお肉が食べられる日は食べているという状況です。
もともと、人が大好きなので。お散歩に行く気力があります。近所に暮らす藤本さん、道頓堀のもつまるの店長、一休の大将、法善寺のかつどんのともやさん・・・などなど、友だちがたくさん。みんなに撫でてもらうのが大好きです、だから、しんどくても遊びにいこうとしています。
あと何日ぐらいいっしょにいられるのかな。と思うと胸がつまり、1日になんども涙があふれる日々ではありますが。宣告から1か月余り。想像もしなかった感情がぐるぐると体をとりまいていて。とても苦しいですが、同時に、まめといっしょにいる時間があることがいとしくてたまらない。
はやく、「夢落ち」してよ、って思っています。
でも。まめがきた日から、大事にしてきたことは、1日1日大好きを伝えること。
後悔なく伝えること。
きょうのまめが
きょうも大好き。
まだまだ、まめもみかも、そしてみつも。毎日をたいせつに楽しんでいくから
どうか見守っていてね。メッセージとかいらんからね。見ててね。
いつもありがとう。