PROFILE/MIKA MURAKAMI@188《コピーライター》
瀬戸の海を産湯に、波を子守唄に育ち、大阪はミナミの繁華街・坂町に生息する女コピーライター。藤原新也の「人間は犬に喰われるほど自由だ」を敬愛し、「はて。ほんとうに人間は犬に喰われるほど自由か?」と日々思い巡らしながら、2008年2月よりひょんなことから柴犬まめと暮らす。はて。きみにほんとうに伝えたいコトバはなんだろう。そんな、きみとわたしのこれからブログ。
あの、胸をえぐるような
鋭くてしかも鈍い刃を突き付けられるような
ズキンとした胸の奥にやってくる感情にどんな名前をつけたらいいのかな。
あいつにはまだ名前がないな。
名前をつけてやるとあいつはおぼろげにさまよう状況から
とたん輪郭をもつのかな。
輪郭をもったときにひとがらくになるなら、なにか、
けったいな名前をつけてやろうかな。
こういうのは佳苗が得意かもしれない。
これまでに愛する人を失った人たちや
自分自身が病気になってしまった状況など
わたしがまだ出会ってなかった感情がこの世にはまだまだあるのね。
もう長い間いきてきてたとおもってて
わかったつもりになってたけれど、もっと違う場所で、もっと違う状況で
抱えてきたそれぞれの感情はみえないところで
はかりしれなく。
四苦八苦。
藤本さんが教えてくれた、仏教のことば。
「いまのあなたは 愛別離苦ね。でもね、
あなたがヒロイン、なわけじゃないのよ。世の中にはもっといっぱい
いろんな人が苦しみを抱えている。」
「あら、でも、明るいわ。大丈夫ね」